二回目のオペレッタ狸御殿を見て

またか!と思われた方は読まない感じでお願いしますよ




ここでこういう話をするのもどうかという感じなんですがもう話題選んでないね最近
いや自分、現代美術が好きなんですよ 好きっつーか入り口はお勉強したというか
まぁ好きの範疇か ともかく、そういう「アート」なもんも恥ずかしながら好きなわけで
オペレッタ狸御殿はまごうことなきアートなんですね
おもっくそ無駄なんです いろんなものが でもそれがはっと胸を打つ
そういう瞬間に溢れていて細部がどうしょもなくてもなんつーか持って行かれる
トータルでアートなんですね 例えばチャン・ツィイーの衣装とか何種類あるの
この衣装のネックレスなんかごてごてゴールドでヒプホプなの 唐ってすごいなオイ!
http://www.tanuki-goten.com/tanu2.html


そういう意味で、真夜中の弥次さん喜多さんなんかは、アートじゃないんだな
オサレヤングのためのカメオ総登場のサブカル映画でしかないんですよ
もう骨の髄からなんかやりたいことがあってそれがどうしようもなくほとばしって
しかも最後にある程度のまとまりがついてるものがアートなんですね しかも無駄!
宮藤官九朗が弥次喜多撮る必然性なんか全然ねーんだモノ 埋もれるよそんなの


そこいくとオペレッタ狸御殿は、爺さんが20年くらいやりたいなーと思ってたワケ
それにお米出すってタニマチが出て来ちゃったワケ もうこの時点で美しい
そこにチャン・ツィイーって現在の世界を代表する女優が出ることになるワケ!
日本側で迎え撃つのは平幹二郎とか由紀さおりとかデジタル美空ひばりなワケ!
脚本が最近知ったけどむちゃな脚本で有名な浦沢義雄だったりさ
木村威夫って人もあーた爺さんなのにギンギンらしいじゃないそういうのイイヨね!


キャストもみんな手を抜かずにこんなものすごい映画に一生懸命で素晴らしいなあ
無駄なことに一生懸命っていうのはとても素晴らしい姿勢ですよ!これぞ文化です


近年こういう風にいろんな点で裏切られるっていう感覚がなかったからなあ
映画も、音楽も、予想通りのもので埋まっちゃってる感じがしてサ
そこでムトゥ以来10年近くぶりに複数回、劇場で見たってやっぱり裏切られたんだな
自分の頭が混乱するのって楽しいんですよね うわーなにコレ!って思う感じ


アート本来の世間のはみ出しモノがやむにやまれず放出したモノの美しさというか
そこにお米の力とか伝統文化とか経験とかネームバリューとか耄碌とかが混在して
よくわかんないけどすごいもんになっちゃった 耳がおっきくなっちゃった


そういうわけで狸ダンスの時の曲がサントラに入っていないらしいので
おいさんDVD買っちゃうかもしれないわよ ケースとか豪華絢爛で出さないかなあ


あと気になった点を覚え書き ネタバレ
・伴天連たちがちょこちょこ出てたけどよく考えたらあの人たちはナニ?
 雨千代と狸姫の初デートの時もなんか見てたよね なんだろ
・雨千代は快羅須山で倒れてから、どうやってがらさ城にやってきたんだ??
 あと、がらさ城で一瞬狸になっていたけどどういうこと??
・若侍と牢番とお萩が三者一体なのが何度かほのめかされ、結局明かされてました
 んが、どういうこっちゃ?だからなんなの??
・がらさ城崩壊後、百姓の子供たちを隕石みたいなのが襲って閉じ込められてましたが
 あれあのあとまーったくフォローないよね?
・駝鳥道士は狸に救われた?でもなんで自分で頭叩いた?
・百姓の家と狸御殿になんらかの意図された関係性ある?
・雨千代と狸姫って結局死んだんだよね??


あと一つ、この映画、薬師丸ひろこか市川実和子が脱いでたらパーフェクトだったと思います

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