キロツよりむしろ鈴木茜の踊りの方がきつい

・キロツの踊りが正直きつい - おれとおまえと大五郎



2008年にキロツの活動があったかどうかは定かじゃないけれど、ぼくはこのキロツのダンスは全然ひどいとは思わない。





むしろ肩こりに効く素晴らしいダンスだ。振り付けもキロメンの良さをよく引き出している。MV全体の雰囲気は確かに地下アイドルだが、それもまたそこはかとない味となっている。


この肩すくめダンスは本当に価値のあるものだ。よく見れば分かるんだけど、始まって18秒の、肩を上げて下ろすところで、それまで無表情だったのが、瞳孔をパカッと開いて涅槃の花が咲いている。こういうのがニルヴァーナなんだよね。これはやれと言われてそう簡単にできるものじゃない。これをできること自体、キロツに狂気があるという証拠だ。


それから、一番左は、どう見ても藤軍団の巨乳枠だ。このレイフルからDVD出してる感覚は、髪のソバージュがおばちゃんくさくて気付きにくいけれど、人の性的欲求に訴えかける作用がある。地下アイドルはどれだけ人の性的欲求に訴えかけられるかが勝負みたいなところもあるから、これができるということは、すなわちキロツには素晴らしいアイドルの才があるということだ。


あと、2分33秒からの右側の目つきもいいなあ。相手を取り殺す怨霊の目をしている。この瞳孔の開き方、髪のしなだれかかり取り方は、オカルトなものを感じさせてとても良い。有り体に言うと男も女も誰それ構わず頭から貪り食っちまって血塗れの髪の毛しか残さない感じが素晴らしいのだ。具体的なポイントとしては、開いた両目の、ほとんど白目な具合が良い。くり返し言うけど、これは言われたってできるものではない。頭がおかしい。


さらには、3分9秒からの連れ去られる場面でのはたき具合もすごく良い。ここでもそうだけど、キロツは「どん引きMV」が絶品なんだ。キロツのMVは意味がよくわからない。開いて、閉じる――何故か高速でかみ合わされる入れ歯の表現が、非常に情熱的でエモーショナルだ。


ぼくはもう確信したけど、キロツは地下アイドルについてのものすごい才能がある。しかし、本国でも活動停止だし日本に入ってくる情報もほとんどない。


やばいアイドルっていうのはなんでもそうで、解散したMUH〜のパジャマで踊るのもそうだし、もっと昔で言えばWINKの「淋しい熱帯魚」もそうなんだけど、なんだかこそばゆい思いをさせられるんだ。最初はちょっと正視できないものがある。潜在意識に訴えかけられて、催眠術をかけられたようでなんだか気持ち悪い。でもそれが良いアイドルである証拠なんだ。人の心の奥底に訴えかける、エクストリームな素晴らしいアイドルである証拠なんだ。


それに比べると、多くの人が下手だと思ってる鈴木茜のダンスの方が、やっぱりほとんど価値がない。





ネタ元:


ニック・オファーよりむしろ井上麻里奈の踊りの方がきつい - 想像力はベッドルームと路上から


ま、こいつら全部足しても2006年のチュップス&チュッパーのパフォーマンスには到底適わないわけですが。





3分10秒付近のリフトアップケチャが素敵過ぎる。握手券何枚貯めればあんな風になれるんだろうなぁ。

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