twitterだけじゃなくてこっちでも文字化しておくよ 「あまちゃん」に思うこと

ブログまた一カ月以上更新してないんですが、ウレぴあ総研の連載も数週間お休みいただいてまして
まぁ本業のほうが忙しいんです 鈴木さんももう30代も後半ですからね
でもちょっと時間あるっつーか早く起きちゃったので文字化しておきますデス
今年の4月からやっているNHK朝の連続テレビ小説あまちゃん」、絶賛見ております
今週の月曜日から東京編が始まりまして、アイドルネタ満載で賛否両論巻き起こってますねw
 
これまでちゃんと「クドカン作品」は見てこなかったですけど、今回は面白く見れていて
小ネタの挟み具合とか、いろんな過去作品を下敷きにしているところとかが特徴ですよね
あとは複雑な時間の進み方とか、ひとつのシーンが多様な意味を持つみたいなギミックもあったり
そこに時には過剰なほどの小ネタがまぶされていきます 時折くどくなりますけども
海女カフェで「メガネ外したらメガネじゃねえから!」と連呼するヒビキTOはいらなかった!
今そういう空気じゃない!って思った!雰囲気変えるのに必要だったのかなー
 
で、ここまでで最高の出来の一つだったと思うストーリーが、主人公のアキと親友のユイと、イケメン種市先輩
3人の関係が描かれたあたりは、本当にすごかった 毎日ドキドキしながら見ておりました
10代の恋愛という普遍的なテーマを中心にして、さまざまなギミックがちりばめられていく
夜の駅に閉じ込められて、火を飛び越えて先輩のもとにかけていきます!というアキちゃんと
カットインする大吉駅長が歌うJump、そして結局飛び越えたのは良々副駅長、という
見てない方からするとなんのこっちゃ、という感じでしょうが、あの回はすごかった
さらには名曲「潮騒のメモリー」の歌詞「来てよその火を飛び越えて」も絡まっていく
そんなすったもんだをしつつ、ずっとほのめかされていた種市くんからユイちゃんへの恋心も明かされ
その明かされ方が、あーやっぱりあのシーンは・・・みたいな面白くも切ない感じでありました
本当に、たっくさんのギミックをきれいに散りばめたストーリーだったんですよね
あの手数の多さは、漫才で言われたM-1で作られた笑いどころを畳み掛けていく手法とか
ももクロみたいなフックだらけで引っ掛けていく手法と相通ずるところがあるのかな、と思いました
 
そして、故郷編の集大成として、アキユイによる「潮騒のメモリーズ」のお座敷列車ライブがありまして
親友であり、恋敵であり、それぞれにそれぞれの鬱屈を抱えたそれぞれの美少女が二人並び立つ、という絵
しかもわかりやすく色分けされたアイドル衣装、ということで、非常にわくわくどきどきしたものです
でも、故郷編はメモリーズの大盛り上がり後は、東京編に進むための説明をずっとしてましたね
最終的に、故郷編最後の回は、これまでほとんど見たことない人まで泣いてましたから、よかったんですけど
ちょっと海女カフェ設立から後はピンと来ない回もあった気がしております
 
あまちゃんのよさって、数回見逃しても面白い、というところがあると思うんですよね
自分はTVに録画する機械がくっついてないし、家だとBS見れないので、見逃すとホント見れないんですよ
一日見逃しても、次の日に見ればなんか流れがわかるし、ギミックが多いから見ていて面白い、という
見逃しちゃってもまだまだ見れるな!というところが、とってもよかったんだと思います
海女カフェからしばらくは、個人的にばたばたしていて見逃し回が多かったのもあるんですけども
大きなストーリーを展開させていくための回が多かったので、前回を見逃すとなんかポカーン、みたいな
まぁこれただ単にHDD録画できるサムシング買えって話ですけど こんな面白いTVやると思わなかったし!
 
で、すったもんだあって東京に来まして、いま二日目、あと1時間ちょっとで三日目が放送されます(BSの早あま
今のところ、詰め込みすぎて理解できない自己紹介とかパパの新彼女が大久保さん、とか、手数多くて面白い
でも、アイドルというものにクローズアップしすぎて、アイドル別に好きじゃない人は、うーん、みたいな感じですよね
個人的にはアイドル大好きですから面白いですけど、ちょっとむずがゆくなることもありますけど、まだ二日だしね
必死こいて自己紹介考えさせられるっていうのは、取材していて複数聞いた話なので非常に感慨深かったですw
 
えっとね、何が言いたいかというと、故郷編は、アイドルという要素は、副要素のひとつに過ぎなかったですよね
広大な北三陸の自然(という東京住みにとってのファンタジー世界)、アキが少しずつ自分の居場所を見つけていく
思いがけず出来た親友とは、恋愛で距離が出来たり、それでもその距離を乗り越えたり、という
その火を飛び越えたのは、先輩に対してじゃなくてユイちゃんに対してだったのでは、と今思いついたけど
ともかくだ、アイドルなんていうのは、添え物でしかなかった、それが故郷編でした
 
で、翻って、東京編は「アイドル編」なわけで、「えーもうTVとかでいっぱい出てるし、もういいよ!」と
アイドルバブルが大きくなりすぎて食傷気味になってきている2013年の現在では、そんな反応もあるわけです
それはそうだろうって思うんですよ 流行り廃りとか、ゆり戻しとかってありますし
逆に言うと、ここからが正念場なんですよね 「アイドル」というものを通して、何を描けるか、なんですよね
これまでは、いろんな要素の中のひとつでしかなかった 普遍的なテーマがいろいろと描かれてきた
今度は、アイドルというニッチなものを中心において、どれだけ普遍的なテーマを描けるか、のターンですよね
東京のゴミゴミした風景は日常に引き戻しすぎますし(でも地方にとっては東京もひとつのファンタジーかも?と思いつつも
ここからが面白くなったら、本当に面白いドラマになると思うなぁ・・・
不安と一緒に、とっても期待しているんです、これからのあまちゃん
 
さらには、東日本大震災を描く、描かざるを得ない、という大きな仕事も待っているのですよ
ユイちゃんが東北に残ってますから、被災する可能性も高いな、とか思って気が気じゃないです
つうか、北三陸の面々がみんな今から劇中で言うと2年後にはあの大災害に見舞われるかと思うと胸が痛いよ
倒れてるユイパパ大丈夫かなーとかも思いますよね 病院とかで被災したら逃げにくいだろうに・・・
これまでの軽いタッチだからこそ、本当に心配になっちゃうほどに、いやはや、肩入れしているのも事実であります
 
つらつらと書き連ねてきましたが、あまちゃん、現在のアイドルブームが現場主導で出来てきたのに対して
逆照射的に、メディア側から描いて提供して、それでものすっごい人気が出ているんですよね
もしかすると、現在のアイドルブームの総決算になって、残ったのは能年ちゃんだけだった・・・みたいなことにもなりかねない
おっとろしいなぁ、と思いつつ、ビジネスホテルのロビーからは以上であります
また機会があったらまとめて考えてみたいと思ってますデス さー朝飯くお

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