RYUTistの「センシティブサイン」が意識させる、ちょっとセンシティブな問題

本当に久々の更新になってしまいました。いやー、忙しかったのと、家族が体調を崩しておりました…。もう治ったので大丈夫ですが!

で、少し前に、RYUTistのニューシングル「センシティブサイン」のサンプル盤をご恵贈いただきまして、本当に毎回ありがとうございます!という気持ちなのです。

が、あまり詳しいことは書かないつーか書けないのだけど、不定期連載しているウレぴあ総研で、以前のようなアイドル記事をバンバン上げる、ということが、もうあんまり出来なさそうなんですよ。いろいろとサイトの方向性とかもあるみたいで。

なので、また個人ブログでレビュー書きます!速度が命の個人ブログで速度が出なかったから、商業で書けない少しセンシティブな話を書く!


RYUTist - センシティブサイン【Official Video】

つっても、大したことを書くつもりはないのです。この曲、始まった時に「わ!いろんなところから音がしてきた!」と楽しくびっくりするのですが、次に自分が感じたのが「めっちゃNegiccoっぽいな」だったんですよ。

たぶん、Negicco楽曲と共通項がいっぱいあるんです。「コーラス」「ディスコ風味」「ホーンセクション」「ミドルテンポ」みたいな。これ、別に悪いことじゃない。でも、ものすごく複雑な思いになったんです。

Negiccoは、新潟という、日本の地方都市で活動するアイドルグループとして、本当に長い活動を通して、少しずつ自分の立ち位置を作ってきて、まだまだ模索しているところもある…というグループです。

日本の中でも、いや、下手すると世界的に見ても、こういうグループは唯一無二なんじゃないかなぁと思います。地方都市とアイドルというものを、こういう形で結び付けて両立させているグループは、自分は他に知らない。

そしてご存知の通り、RYUTistは同じ新潟を拠点とするグループ。楽曲のリリースも、タワーレコード系ということでかなり近しい。直接的な妹ではないけれど、同郷の後輩、という立場にあるわけです。

RYUTistの新曲、『センシティブサイン』もいい曲だった。でも、かなり最初の方の感想で「Negiccoっぽい」と、自分は思ってしまった。言葉を変えて、ちょっときつい言い方をすれば、RYUTistらしいな!って思えなかったんですよね。

で、前作『黄昏のダイアリー』は、作編曲が北川勝利&沖井礼二コンビということで、cymbalsっぽいな、とは思ったものの、それは提供した作家の作家性ということで、大きな問題として立ち上ってこなかったのかも知れません。

でも今回は、Negicco先輩に似ていると感じた、個人的にはこれは、RYUTistアイデンティティの問題に直結するんじゃないか、と思ったんです。ほら、ちょっとセンシティブな問題なんですよ。

RYUTistの、RYUTistらしさってなんでしょう?ライブ見たら間違いないんですよ。あの清涼感と賢明さのガンガン伝わるダンスと、ゆるキャラ全員紹介するようなMC。最近ライブを見れていないのですが(というか、まともに兼業育児してるとライブ見たりする時間が本当にないんです)、それでも、RYUTistの”らしさ”ってそんなところにあるように思っています。

でも、ただ聴くだけということになると、これ、何をもって"らしいなー”ってなるか、めちゃめちゃ難しい。Good Musicであること、これはずーっと一貫してる。そこがRYUTistアイデンティティだ、ということも出来る。

でも、そこにNegiccoがいるんだよなーーー!!ってなる。Negiccoは、いろんなGood Music作る作家さんを、どんどん呼んでいる。大御所から新人から、いろんな人が楽曲提供してる。そんなグループが同郷の先輩にいて、いや、RYUTistは、どういうアイデンティティを構築するんだよって話かもしれません。

じゃあさ、もう、なんなら、新潟のGood Musicな一派として、このままどんどん突き進めていく、というのも一つではあると思います。Negiccoとテイストがかぶっても良い。これが新潟の良心だ!良心はいくらあっても困らない!という、そういうスタンスもあるかもしれないな…。

と思いながら、もうちょっと聴いていくと、2曲目の『素敵にあこがれて』がめちゃめちゃイイんですよね。これもNegiccoっぽいと言えばぽいけど、「Melody Palette」期っぽくて、これ今のNegiccoがやってないよなーって思うと、このダンスミュージック感というか、疾走感、さらに言えば、いい意味での落ち着きのなさみたいなのは、これはもっと押し進めても良いのかもしれないな、と思いました。

や、そうなんですよ、RYUTistはダンスがやっぱりクルクルヒュンヒュンしてる感じが大事なんですよ!とか思って『素敵にあこがれて』クレジット見たら、カメラ=万年筆の佐藤望さんの手によるもの。

で、ですね、カメラ=万年筆のもう一人、佐藤優介さんは、NegiccoのKaede氏のソロ曲『クラウドナイン』を手掛けてる。やー、もう、どこまでも表裏一体な感じあるなー。


Kaede(Negicco)「クラウドナイン」(作詞・作曲・編曲 佐藤優介)

でもさ、なんかもうアイデンティティってなんでしょうね?アイドルがそのグループである根拠ってなんだろう?なんもないのかな?あるのかな?それを模索し続けることが大事なのかな?そこを投げっぱなしにしたり、無理やりどこかに閉じ込めようとすると無理が出るのかな?それってまぁ人間だれしもそうだよな。でもアイドルってある程度いろんな意味で経済的な活動でもあるからなー。

と、もうなんか答えのないことをウロウロと考えながら、3曲目の『バ・バ・バカンス!』聴いてたら、コレ別にRYUTistの楽曲じゃなくても、でもいい曲だし、RYUTistがライブで歌ってるところを想像したら、めちゃめちゃ可愛いだろうなーと思っていたら、曲の最後で「うふふっ、ありがとうございましたっ♪」といわれたので、もう全てが空気に溶けていった。

 

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