台湾のサバ番出身アイドルbabyMINTが明らかにヤバくてハマり散らかしている

適当に空いてる時間にtiktokでおススメをスワイプしてると「なんだこの曲、へー」みたいなのあるじゃないですか。今回も普通にそれだと思ってたんですけど、そっから先が本当に沼というか湖沼というかオカバンゴデルタが広がってたというか。

2023年最凶の問題作「Hellokittybalahcurri³ hellokitty美味しい」

チップチューンに始まり日本語多用しまくり、オタ芸しながら早回し系のハイパーポップからBPMドロップしてヒップホップ風に、そしてまたBPM上げて最後にメタル系シャウトを入れる。

東アジアのポップカルチャーを全部突っ込んだ2023年最大最凶の問題作です。それでは聞いてください。「Hellokittybalahcurri³ hellokitty美味しい」

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マジでこの曲にハマりまくってしまっていて、移動中とかこれ聞かないと動けません!みたいな気分になるのですが、この曲のすごいところは、多様な音楽スタイルを駆使しながら、そのブリッジが基本的にスムーズで怒涛のように一気に聴けるところじゃないかと思うのです。だからこそ沢山のフックを体感できる。

書きたいことが頭をめぐりすぎて全然アウトプットが追いつかないんですよ。Hellokittyポーズの耳表現は、完全に「推しの子」由来だろうなーとか、NJのOMGを経由しているであろう「Oh My God!」が「Omega!」になってるセンスとか、ラップ始まるとめちゃめちゃかっこよくなりつつ、BPM早いパートと使ってるループが共通なんだなーとか、「マジでマジで心配じゃない?」の後に「ヨシッ!」って入るの矛盾しているんだけど、入ることでめちゃめちゃ締まるんだよな、とか。

どこの国のグループ?と思って調べたら、台湾のサバ番「未來少女」という番組内のグループらしい。そこは完全に韓国由来じゃないですか。や、ホントにいろんな国のいろんな影響がぶっこまれてバラバラに併存しながら浴びれる。マジ最凶。

各国のサバ番内グループと比較しても光るbabyMINTの楽曲群

ともかくbabyMINTこれは完全に面白い…と思ってちょっと調べたら、他の曲もかなり面白くてですね、まずは東アジアで現在空前の大流行中の2STEPスタイルの「Ocean Bomb」。YOUTUBEで聴いても結構ちゃんとキック鳴ってます。あと後半のラップパートが完全にかっこよろしい。

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「Hellokittyバラカリ」とは同じグループとは思えないほど落ち着いた雰囲気の「R!NG R!NG R!NG」は後半ビートが高速化してアートコアドラムンっぽくなる。ダンスミュージックに対する理解と実践がちゃんとある作り手の存在を感じます。

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「Hellokittyバラカリ」に近いカオス路線では「2023ミームの旅」がヤバい。オレンジキャラメルみたいな3人組エレクトロポップで開始して、またBPMを高速化したかと思えば典型的ガルクラ風にシフト、ガバみたいなビートからアニメ映画ソング歌い上げがおっぱじまって、何これ泣ける!と思ったらサイリウム折ってメタル風になったかと見せかけてハイスパートで終わるか?いや最後IDMビート?いやホントやりすぎっすよ。

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「未來少女」のシステムを調べてみたんですが、従来のサバ番と違って、既に練習生グループは固定されていて、その中からいろいろなテーマに沿ってメンバーを選定、毎回楽曲の作家もほぼ同じみたい。楽曲制作がほぼ同じだからこんなオモロイ曲ばっかなのか!「2023ミームの旅」は番組内ラストのチーム楽曲だったそうで、だからあんなにドラマチックだったのか。

てかさ、グループ組んで毎回新曲やるって、プデュシリーズの醍醐味であるコンセプト評価じゃないですか!それ毎回やりながら、他チームのメンバーともコラボあったりするらしくて、そのシステムはQueendomみたいなことじゃないですか。や、そんなん面白いに決まってんじゃん。

babyMINTの楽曲群を産み出したのは、台湾の鬼才A.F

毎回、曲のクレジットに「A.F aka○○」って入ってて、なんぞ?と思ってたんですが、A.Fという作曲者兼アーティストがbabyMINT楽曲を担当しているらしい。

https://www.instagram.com/_a.flight_/

この人が、台湾の作曲家サバ番(すごい企画)みたいのに出てるんだけど、自己紹介で見るとなんつーか普通のイケメン。ルーツはHipHop電子音楽だそうです。まぁそりゃそうだと思うんだけど、こんな変な曲作ると思わんじゃんw

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A.Fがかなりダンスミュージックちゃんと聴いて、そのアウトプットも沢山してきてる人っていうのは、番組内で披露した以下の2曲聴けばわかる感じ。両曲ともループというか、サンプリングのセンスが鋭いのは感じます。あー、だからいろいろなスタイルのコピーと再構成が得意なのか…。 

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カオス路線の曲もあります。ハードコアテクノからテクノポップに切り替えてハードコアロックにスイッチする、みたいな。ラストのソロパートとかいろんなスタイルを一瞬でスイッチしていく感じ。あと、この時が完全にプロハンバーガーaka高野政所氏っぽいんだよなwてかナードコアってテクノとヒップホップとサブカルチャーのハイスピードスイッチですからね。

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今のところ、babyMINTのメインライターはA.Fで、この関係性は中田ヤスタカPerfumeぐらい切り離しちゃいけない点な気がします。メロもいいのと、ほんとスイッチングが上手なんだよね。今のところ他の人でこんなオモロイ曲書けるの少ないと思う。最新のコラボ曲では別作家が起用されてるんだけど、すげえ面白い!とはならないんだよな。

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babyMINTメンバーの魅力もちょっとだけご紹介

メンバーもめちゃめちゃ魅力的で、「Hellokittyバラカリ」でめちゃイケなラップをかましてくれるのは、元CherryBulletのリンリンなのです。紹介動画でこんなDJちゃんとやる子珍しくない?あと多分ヒップホップがベースにあるA.Fにとって、リンリンは使いやすいんじゃないかなー。

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あと曲のサムネになりやすい丸顔の美少女はシュウシュウ(日本語発音表記ちがったらすみません)。16歳でバイオリン弾けて、みたいなパーフェクトアイドルです。

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リンリン&シュウシュウがフロントの二人って感じ。ズワンにおけるウォニョンとサクラ、みたいな。イベントで仲良くしてるところ集、とかも出来ていた。みんな好きよね!

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個人的な一押しは「Hellokittyバラカリ」でセンター張ってるシーヤン。この人、現役のレイヤーさんなのですよ。ともかく今の台湾のレイヤーシーンってめちゃめちゃ過熱してて、そこからこういう子出てくるかー!っていう感慨がありました。

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他にもピンシンチェンユンのヴォーカリストラインとか(チェンユンは09生まれ)、ショートすぎてボーイッシュすぎるヤンリン、フランスとのハーフVikkyアミ族出身のシュウシェン、スタイル良すぎのダンサー晶晶と、まぁどんどん顔と名前が一致してきております。発音が合ってるかわかんないけど!

リンリン、シュウシュウ、シュウシェン、Vikkyでウェブ番組?出て、K-POPカバーダンスしてるんだけど、リンリンが最近の曲全然追ってない(辛かったんだろうね…)のに対して、シュウシュウとVikkyが踊れまくってるの面白かったです。

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アニメゲーム漫画の世界的総本山である日本、ドラマとグループアイドルのハリウッドとなった韓国のエッセンスを、台湾で摂取して解釈しなおして並列化して、という動きが明確になってるのはホント面白いし、この20年ぐらい自分が見てきたものの総決算みたいな感じがして感慨深いのでした。音楽性で言ったら30年とかか…。そりゃハマるわけだわ。

何度も書くけどA.Fが降板してしまったら自分にとっての醍醐味がかなり薄れてしまうので心配なのですが、ともかく今のところ、babyMINTはかなり期待しながら見守っております!スペシャルCDみたいのも台湾の通販サイト経由で予約しました!楽しみ!

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あとずっと言い忘れてた!フルメンバーで9人っていうところがすごく好きです!いつかケプラと楽曲交換せんかな…無理か…。ハロキリ絶対にケプラに合うよー!

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