やっと崖の上のポニョ見てきたよ感想を書くよ

ソニョソニョ言ってないでポニョも見て来い!といわれたのも相まって
30日のレイトショーに見たんですけど、30日はずーっと雨に降られっぱなし
映画館に入るまでも雨がザンザカ降ってきて、5分でずぶぬれ、みたいなイキヨイ
その状態でTシャツ一枚で冷房の効いた映画館に入っていく、という
まさしく海と水を描いた映画には相応しい状況で見たわけです
そして、やっぱりね、そういう見た状況とかって、感想に影響するよね
一番簡単に言うと、ポニョがかわいかった!すげーかわいいなーと思った


もっとちゃんとした感想を続いて書くけど内容にも触れると思うよ
見てない人はまだ読まないほうがいいと思う
で、この映画を見る前に、もうすでに、たけくまメモをいろいろ読んでいて
内容についての言及はなかったけど、いろんな知識は持ってしまっていて
ここに書いてある意見全部に肯定というわけではないけど、影響は受けてると思う
だって俺ポニョなんかかわいいと思ったもの


一応全部にリンクを貼っておきます もし読んでない人はどうぞ
宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢: たけくまメモ
ポニョ2回目: たけくまメモ
パンダとポニョ(1): たけくまメモ
パンダとポニョ(2): たけくまメモ
パンダとポニョ(3): たけくまメモ


で、自分の感想に移るわけだけども、なんかこれが一番しっくりくるつーか

「宮崎監督は“五歳の子供のために作った”のだから、幼児のようにあるがままを受け止めればいいのだ」という意見があります。



これもたけくまメモにあったのか、コメントスレにあったか忘れたけど
絵本みたいな話だよね、っていう話があって、いや、そうだと思うんですよ
そのものが、そこに描かれたものとして、そうある そこには疑いがない
現実原則であるとか、一般常識であるとか、そんなしょもない話ではない
映画評論家の町山さんって言う人が、「この映画は人の親として許せない」と
あら、ずいぶんつまんないこと言う人なんだなーと思いましたが
これを「人の親として許せない」っていうのは、なんだろなー
絵本とか紙芝居を、いちいち「これは正しくない!」って怒ってるというか
まあ真面目な人なんでしょうね


ていうか、そうすけ君のお母さんみたいなキャラクターっていうのは
宮崎アニメで何度も出てきて、つまり、無茶する強気で爽やかで儚げな女性
それが今回は、日本風のところで、現実的にありそうな車を運転してるから
こんなことしちゃいかんいかん!とか思っちゃいがちなだけでして
メーベに乗っかってたり空中戦艦に乗っかってたりするのと変わらんよね
あと、あの世界では真水も海水もあんまり関係がない 両方が「水」
真水に浸すと死んじゃうよ!っていう教育的なシーンを入れたところで
それはなんていうか家でやりゃいいことだよね 大事なのはイメージ


そうそう、話を戻すと、なんか、続き物の紙芝居の一部を見てるようというか
一緒に見たid:ooltくんが、「好きなだけ話が続けられそうですよね」つってて
あー、そっか、っていう感じで思ったんですけども
これは映画なんで、一応最後にオチみたいなものがくっついてるわけだけど
これ、紙芝居とか、連載漫画とか、そういう延々と続きかねないものだと
なんかわかんないけど次から次に事件が起こって、それを二人が乗り越えて
みたいな繰り返しがいろいろ出来そう いや、なんか、映画一本の話じゃないよ


それだけたくさんの情報量があって、それと同時に、イメージの奔流がある
非常に夢的 それがそれとして、そこにある 現実原則から離れているけれど
その場においては何の不思議もない 夢とか、童話とか…子どもの話ってさ
動物が話し、現在は永遠であり、不思議な魔法に溢れていて、混沌としている
そういうものを作りたかったんだろうって思う
んで、それを映像ともども作り上げてしまうのはホントにスゲーって思った


それでいて細部がなんだか面白いよね 「カニ除けの結界」とかさ
そうすけ君が「しめた!」っていうのが可愛かったなー 真似したくなるね
あと、基本的に、誰も死なないのも子どものお話っぽくて泣けるよね
いろいろ大変だったけれど、みんなはお船に乗って無事だったのです、って
あの非常時に赤ちゃん連れてのんびり船を漕ぎ出してる夫婦とかもさ
どこかで「底が抜けない」安心感があるのも、子どもの話の特徴だよね


書きたいことは多すぎるんだけども、どんどん眠くなってきてるんですけど
ポニョほんとかわいかった あんな不気味な取り合わせなのにカワイイ
あれで最初から普通の魚だったら人になっていくのがおかしかったし
不安定を提示してなんとなく納得させる力があるってすごいことだよなー


女性性と男性性についての考えとかもいろいろ感じるところはあるけれども
ほんと眠くてたまらんので寝ます おやすみなさい


あー、最後に一つ あのスタッフロール?はたしかにすごいわ
宮崎駿にしかやれないと思いました


<追記>
うえー大事なことを書き忘れてる ポニョを見て自分が何を思い出したかつーと
水木しげるサンの鬼太郎夜話なのだった あの不条理に話が転々と続く感じ
始めも終わりもなく、ただイメージと物語の構造だけが流れていく感じ
双方共に、戦前くらいの古いアニメーションやら映画やらに影響を受けてて
なんだろうなー、その骨組みをいろいろと引用している感じも似てるのかなあ


一つ一つのコンテンツというか内容そのものはあまり重要ではなくて
といっても最も基本的な「ポニョ、そうすけ好き!」「ボクもポニョ大好き!」
というラインに沿っているからこそ、見れるわけだけれども そこも絵本ぽいな
お母さんに会いたい、とか、誰かと仲良くしたい、とか
そういう単純なところは外さない、がゆえに、いろいろ起きても大丈夫、という
お母さんに会うために積み木の船に乗って保育園から航海にでかける、とか
そういう無茶が起こってしまうのが子どものお話しじゃないですか


それをあのグワーッとした絵で表現しちゃうのがホントなんかすごいっつか
億単位の大金を自分のイメージの奔流に乗せることが出来るってすごい
まあロジカルに組み立てられてるストーリーとか整合性とかそういうのが
大好きな人はあんまり面白いと感じられないだろうなとは思う
幼児とか幼児くらいのレベルまで頭が及んじゃってる人たちのための映画です基本
だからヒットするのは当然なんじゃないかな ボクたちみんな幼児っ子!


適当な締めだなー

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