虎よ、虎よ!を読んだ&コードウェイナー・スミス読んでた

今年新装版が出て話題になってたSFのなんつーか名作っすね50年前の作品
でも全然古びてないとかうわー俺すっげーベタな感想ですねこれね



全編なんちゅーかビッシビシのバッキバキなテンションで駆け抜けてくんだが
最初の方とかそのテンションの高さと、なんつーか、暴の匂いというか
ごちゃごちゃした文章についていけなかったりしたわけですけども
で、ある程度読んで「んー文体が合わないのかなー翻訳がイマイチかなー」
とか思ってて、もっかい読み始めたら中盤からの展開に引き込まれてグイグイ
そのまま全部読みきってしまった もう最後とかちょうカオスなんだよね


テレポーテーションがジョウント博士という人によって発見、汎化された世界で
己の生きる意志を全て復讐というか傍から見るととばっちりみたいな
そういう怒りにグレンの炎を燃やす男が大暴れっていう、そういう話です
うわ俺が書くと全然つまんなそーっつーか、バカなヤンジャン漫画みたいだな
俺がこんなところで本を「おもしろいよー」って言ってもあんまり意味ないか
でもなんかのきっかけで手にとってみたらホント面白いと思うんだよね
どっちかっつーと男性向けだと思いますけど ワイルドなんで


で、それまでは最近またコードウェイナー・スミスを読み返してて
この人の作風ってやさしいというか、上品というか、ウィットというか
そういうものが満ち溢れてるんだなあということも再確認した次第です
第81Q戦争―人類補完機構 (ハヤカワ文庫SF)

第81Q戦争―人類補完機構 (ハヤカワ文庫SF)



メインシリーズの「人類補完機構」とは全然関係ない短編なんだけど
西欧文化はすばらしい」っていう話が、なんというか大好きなんですね
中国の荒涼とした山岳地帯に偶然住み着くことになった火星人というか羅漢というか
そういう不可思議な存在が、ライターのメカニズムを解明するために四苦八苦
基本的に空気が読めない子なので巨大な毛沢東に変身して英語で話しかけたり…
やっぱり俺は文章で表現するのがうまくないのかなこれは ともかく可愛く破天荒
そして最後も、さらにドタバタが巻き起こるんだろうなあと思わせてくれる


あと、その話ドイツ系ソ連人の青年将校が出てくるんだけど

「ワタクシは生涯、宗教という迷信との戦いに身を捧げてまいりました」
彼は今年で24歳である。

みたいな文章があってそこがとてもいいっていうか
実は、中の人は、有名な政治学者で、もう世界中を転々として生きてきた人で
でも病弱で体中に病気を持っていて…ていう自分が小説の主人公みたいな人
人を見る目が深くてやさしいんだ、残酷なんだけどね
コードウェイナー・スミスの本もブックオフとかで見つけたら手にとってね


ほんとザックリですいませんがこんな感じでーす!

忍者TOOLS
点取り占いブログパーツ