ずっとIZ*ONEについて書こうと思っていたことが、時間が取れないでいるうちに公式で語られてしまったという話を書こうとしているのですが、今日も時間ないかもなー。
ENOZI Camの新しいの見てたら、あー、それ書こうと思ってたよーっていうところがめちゃくちゃ多くてですね、書こうと思ったときに書かないと間に合わないなーって思ったんですよね。
1:ラストのウォニョンパートがめちゃくちゃ大事
「ヤクソッ!」っていうところ。あそこがものすごく大事で、あの高いキーは他メンバーからもいじられてたシーンがありましたね。
個人的には、「Panorama」の一つのコンセプトに、一曲の中で12人をそれぞれ魅力的に見せるというものがあると思っていて、だからこそ、パートが1秒増えればそれだけ存在感が指数関数的に上昇していく宮脇さんのパートを削ったんだろうな、と思っているのですが、同時に、センターでありマンネであるウォニョンの重要性を、最後の最後でしっかり示したい、という意思も感じているのです。
2:「Panorama」は、明確にIZ*ONEとファンの物語である
これを書こうと思って、全曲を意訳しようかなとか思っていて、結局その時間が取れずにいたわけですが、「Panorama」の歌詞は、完全に「私とあなた」が中心になっている。
IZ*ONE楽曲って、「La Vie en Rose」と「Fiesta」は特に、「私」について語る楽曲だったじゃないですか。そこに、安易に恋愛曲に堕さない、自立・自律の人間像を見ることが出来た。
でも、今回は、完全に「あなた」を意識しているわけですよね。で、それが、イマジナリー彼氏的な「あなた」ではなくて、IZ*ONEを支えるファンとIZ*ONEの物語を描いている。
なぜそうするか、このブログでもずっと書いてきていますが、現在のIZ*ONEの存在意義は、ファンに対する責任を果たすということにあるからです。
商業的な成功が目的ではない、すべてファンドに利益を入れなければならない。契約している時間は残り短く、そして世界は伝染病に怯え、国際的な行き来はほぼ不可能になっている。新たなファンを獲得するという目的でもありません。
ただ目の前にいる、IZ*ONEを愛しているファンのために、彼女たちは、そして彼女たちを支えるスタッフたちは、最大級の仕事をしているわけです。
で、最後の最後に、いきなりこちらを向いて語りかけてくるわけです。
「約束だよ?がっかりさせないでね?」って。
ここを暗く低く歌ってしまったら、それこそDownしてしまう。最高に高い声で、センターでありマンネであり、IZ*ONEの華やかさや子どもっぽさを表現できるウォニョンが歌うんです。めちゃめちゃ大事じゃないですか。
3:すべての楽曲が一つのストーリーである(だろう
対を成す存在なのが、「Sequense」で、イメージとしてはものすごく強そうな子なんだけど、内面はちょっとオールドスクールで、ものすごく「あなた」を求めているんだけれど、最終的には「私を連れ去るか放っておくか、どっちか決めてよ」と投げかける。
もちろんこれは、連れ去ってほしいけれど、それを言わない控えめさや照れや意地がある、という、ものすごく微妙な心理を歌った楽曲なわけです。
で、この「あなた」というのも、アルバム全体というか、IZ*ONEの置かれた状況を考えると、イマジナリー彼氏じゃなくて、やっぱりファンだと思うんです。
あなたのことをものすごく愛しているし、あなたも私を愛してくれているとは思うけれども、でも、結局最後には、あなたが私と一緒にいるか、去ってしまうか、決めていいよ、と、ファンに語り掛けてくるわけです。
ファンとの愛情を描くという意味では、「Panorama」と同じなんですが、その表現方法が真逆ですよね。「Sequense」はツンデレで、「Panorama」はデレツンって感じです。
ウォニョンと対になるような存在のユジンが、この曲でメインセンターを張っているというのも、「Panorama」と「Sequense」の対称性を際立たせているとも考えられる。
アルバムを通して、こんな仕掛けが散りばめられているんだろうなー、全曲を和訳しないと把握しきれないなー、と思っていたら、その時間がなかったわけです。よくあることです。
4:IZ*ONEは(最低でも)あと1枚リリースする(と期待できる
今回のENOZI Camではないんですが、MVの撮影を2周年の日に行っていた、というのがありましたね。撮影日は10月29日だったんだろうな、ということがわかります。
逆算すると、それまでの間に、この複雑なコライト楽曲も上がっていたということでしょうし、MVのコンテも切れていた、ということになるでしょう。これ、結構なスケジュール感ですよ。
「SSS」でのカムバが2020年6月15日です。たったの4か月半前。日本アルバム「Twelve」のリリースに至っては2020年10月21日。9月にはオンラインコンサートもやりました。
こうした怒涛の動きと同時に、「Panorama」の制作が、同時進行で動いていたんだろうな、ということが容易に想像できます。
だってこのパフォーマンスバージョン見てくださいよ。これ作るのにどれだけ時間と手間がかかるのか、ちょっと想像が出来ない。ここにイメージショットを入れて最終MVにするんですよ。すげえわ。
IZ*ONE (아이즈원) ‘Panorama’ MV Performance Ver.
で、前から言ってるんですが、今回でリリース打ち止め、ということはないんじゃないかと、自分は考えています。
IZ3部作と対を成すONE3部作を完成させるために、スタッフはもう、死に物狂いで今も動いてるんじゃないでしょうか。
「La Vie en Rose」と「Violeta」という花のタイトルが二つ来て、フルアルバム活動したのがブルームシリーズでしたよね。
今回は、「童話」「映画」と来て、やっぱりラストにフルアルバムで締めよう、と、そういう意図はあると思うんですよね。
そう考えると、活動期間延長なしって話にもなっちゃうんですが、ラストに有観客ライブをするために、多少のロスタイムは許してほしいな…とかは思うのですが、やー、もうホント、そこまでは何とも言えませんけども。
で、ここまで書いて、タイトルをリーラーって勝手につけて、リーラーって結局なんだ?と思ったら、こんな感じで出てきたんで、これでイイです!IZ*ONE is THE ONE!
(1)宇宙観 宇宙の創造には種々の説がある。絶対者ブラフマンが遊戯(リーラー)のために宇宙の創造を行ったとしたり,あるいはまた,この現象世界はブラフマンの幻力(マーヤー)によって現出されたもので,本来は幻影のように実在せず,ブラフマンのみが実在するにすぎないと説かれることもある。また梵天の卵の中でブラフマー(梵天)が活発となって宇宙を創造し,次いで動物,神,人間などを創造したとも説明される。…