IZ*ONEとX1の活動再開が決まったようです&AIEA2019の投票期間延長について

IZ*ONEとX1の活動再開が公式発表されました 

2019年12月30日の朝に発表があって、15時からCJ ENM側からアナウンスがある、と。

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 韓国CJ ENM側がMnet局のオーディション番組の順位操作容疑と関連し、緊急記者会見を開く。

 30日午前、CJ ENM側は同日午後に、ソウル上岩洞(サンアムドン)CJ ENM社屋で、放送局Mnetの「PRODUCE X 101」の投票操作と関連し謝罪記者会見を開くと明らかにした。

 同日記者会見ではホ・ミンヒCJ ENM代表理事が参加し謝罪文の発表をする予定で、実務スタッフたちによる質疑応答が行われる。操作をめぐる議論が起こった後、初めてCJ ENM側が公式の記者会見を開くだけに、どのような立場を発表するのか注目が集まっている。

 これに先立って、IZ*ONEの日本人メンバーが空港を利用する姿が何度か公式に見られていて、これは活動復帰が近い?という感がありました。

12月25日 本田仁美


IZONE 'HONDAHITOMI' 아이즈원 혼다히토미, 러블리 매력 자주 보고파[NewsenTV]

12月26日 宮脇咲良


아이즈원 사쿠라(IZ*ONE SAKURA), '여전히 청초한 미모' [NewsenTV]

12月28日 矢吹奈子


IZONE 'YABUKINAKO' 아이즈원 야부키 나코, 귀욤뽀짝 나코짱[NewsenTV]

12月29日 宮脇咲良(再び韓国入り)


미야와키사쿠라 'Miyawaki Sakura' 아이즈원 미야와키 사쿠라, 예쁜 눈동자가 보일 듯 말 듯[NewsenTV]

28日に矢吹さんが韓国→日本で移動した時には、3人とも年末年始を日本で過ごして、そのまま日本人メンバーが韓国に戻らない可能性も…とか心配してましたが、29日に宮脇さんが再渡韓したところで、ちょっと確信しました。これは、また活動できそうだな、と。

そして12月29日15時、以下のような公式アナウンスがありました。この一カ月半、長かった、本当に長かった…。

news.kstyle.com

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こんにちは。 CJ ENM代表取締役ホ・ミンフェです。

私たちMnetと関連した一連の事態にすべての方に大きな失望を抱かせてしまった点について、頭を下げて謝罪いたします。

特に、デビューという夢だけを見てすべての情熱を注いだ多くの練習生が受けた傷を考えると、あまりにも心が痛みます。本当に申し訳ありません。

貴重な時間を割いて投票に参加するなど、プログラムを応援してくださったファンと視聴者の皆さんにも計り知れず、申し訳ない気持ちです。

今回の事態は、弁解の余地なしで私達の間違いでした。代表取締役としての責任を痛感しています。重ねて謝罪いたします。

皆さんが受けた傷と失望感を考えると、どのような措置も十分ではないと思っています。しかし、今からでも過ちを正し、被害者の方々の傷を保護するためにできる最善を尽くしたいと思います。

まずプロデュースシリーズなど、Mnetのオーディション番組に関連する順位操作により被害を受けた練習生については、私達が必ず責任を持って補償します。

金銭的な報酬はもちろん、今後の活動支援など実質的な被害救済のために関係者の方々と深く議論して必要な措置を実施していきます。

順位操作に関連するプログラムを通じてMnetが上げた利益とともに、今後発生する利益まですべて出しておきます。

すると、約300億ウォン規模の基金とファンドを造成することができると予想されます。この基金およびファンドの運用は、外部の独立した機関に任せ、音楽産業生態系の活性化とK-POPの持続的な成長のために使われるようにします。

具体的な基金およびファンド造成運営計画については、細部案が確定次第改めてお知らせいたします。

放送の公正性と透明性を強化するために必要な措置も迅速にとっていきます。

外部のコンテンツの専門家などが参加する「視聴者委員会」を設置して、プログラムの製作過程を透明に運営いたします。

また、内部の放送倫理要項を再整備し、関連教育を強化するようにします。

これにより、間違ったことと知っていながらも慣行していることはないか、視聴率だけを追い基本倫理を見捨てていないか徹底的に探り直していきます。

現在捜査中の事案については、一点の疑いも残らないように誠実な姿勢で関係機関に協力することを約束します。結果に基づいて必要な内部の措置もその都度取っていきます。

今回の事態のすべての責任は私達にあり、IZ*ONEとX1メンバーの活動再開に関連するすべてのサポートをします。メンバーたちの心的苦痛とプレッシャー、そして活動再開を支持する多くのファンの意見を総合的に考慮して、IZ*ONEとX1が早く活動できるように最善を尽くして継続的に協議します。

前にも述べたように、二つのグループの今後の活動をを通じて得るMnetの利益はすべて放棄します。

併せて、今回の事態で被害を受けたすべての方々への具体的な被害補償も早速実行するようにします。

今回の事態は私達の間違いであり、デビューしたアーティストや練習生一人一人の間違いではありません。これ以上の被害者がないように共に守っていただくことを切にお願いいたします。

もう一度、Mnetを大切に愛してくださるすべての方々に、この場を借りて心からお詫びいたします。

今、頭に残っているいくつかの疑問と心配を書き出しておきます

今のところ、以下のようなことを考えています。

1:グループの活動再開は決定したが、そこに合流したくないと考えるメンバーもいるのではないか?

2:順位操作によって被害を受けた練習生は、結局誰なのか?

3:Mnetはグループの活動で得た利益を放棄する、としたが、日本側はどうなるのか?日本側が放棄しないとすると、利益が出せる日本活動ばかりにならないか?

1については、もう、考えても仕方がないというか、もし、IZ*ONEの誰かが、もう絶対にステージに立ちたくない、と考えていたとしたら、その気持ちは尊重するしかないよな、と自分は思っています。IZ*ONEは12人で一つなので、そうなったら、とても寂しいですが。でも、無理やり活動するわけにもいきませんしね。

2については、まぁ、ともかくカウンさんが補償されることは間違いないのではないか、と推測&期待しています。彼女の苦労は筆舌に尽くしがたいものがあります。彼女が少しでも、芸能活動を思いっきり楽しめたら、と思います。

3については、これはもう心配するしかないですねw 韓国での活動もがんばって!としか言えません…。

そしてAIEA2019ですが、投票受付期間を延長します!

いちおう今日の23時59分締め切りだったんですが、ちょっと締め切る雰囲気ではなくなってる気がしますw というわけで、投票受付期間を延長します!

投票締め切りを、12月31日21時とします!これ以上の延長はいたしませんのでご投票お忘れなく!

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とか言いながら、THE DECADEのほうはもうちょっと伸ばすかもしれませんw これはまたアナウンスします!

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ともかく、ともかく今日はめでたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!

ゾクゾク投票来てますAIEA2019!前回記事以降にいただいた、4位投票をオープン!

いやはや、一時はどうなることかと思いましたが、無事に投票者数が10名を越えましたね…。ありがとうございます!ホント、よく考えたらこの年末の忙しい時期に皆さんがわざわざ時間を作ってセレクトしてコメントくださってるんですもんね…。感謝しかないとはこのことですよ、ホントに。

というわけで、締め切りが12月30日いっぱいですので、もうどんどんちょい見せしていきましょう。前回が5位をオープンしたので、今回は4位です。これがねぇ、また、結構バラエティに富んでいるし、後半Kが多くなるんですけど、そこはねー、選びますよね~みたいな気分になる4位たちでございます。ではちょっと覗いてみましょう!

AIEA2019 12月27日13時~28日21時までに投票いただいた5名による4位投票

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皆様ご投票ありがとうございます!AIEA2019、現在までの5位投票をオープン!

いや、本当にありがとうございます!前回、今のところ4人からって書いてたんですけど、鈴木自身とDECADEのみに投票の方を含めてだったんで、本賞の方は2人の方からしかご投票いただいてなかったんですねw

でも、でもですよ!そこからご投票をいただきまして!本当にありがとうございます…。ホント、自分一人では成り立たないんですよね、この企画。本当に皆様感謝デス。

というわけで、現在までに本賞にご投票いただいている6名の方の、5位投票をオープンしてみたいと思います。日本も韓国も男子も女子も入り乱れた、これぞAIEAという感じになっております。どうぞ!

AIEA2019 12月27日13時までの5位投票

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男子ばっか!AIEA2019俺の最終四半期!&今のところAIEA2019本編の投票数がえらいことに…。

いや、もう、ほんとね、1週間後は2020年に入ってるってなんなんだ…と思いつつ、これしかも25日中に更新ができなかったっていうね。師走!いろいろ忙しい!Ep9は見たけど!

というわけで、AIEA2019締め切りまでも、あと何日だ?5日?4日?もう結構差し迫ってるんですよ!もうやってるんですよ!今年好きだったアイドル曲、5曲~10曲選んでみてはいかがでしょうか!

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今年は2010年代が終わるので、AIEA THE DECADEという新企画もやっております!こちらもよろしければ是非!

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というわけで、今年は四半期ごとに自分がよく聴いた曲&好きな曲をご紹介しているので、最終四半期もやっていきましょうか、俺のAIEA2019四半期!そしてこれは本編にはあまり関係がありませんw てか、今期は男子ばっかり聴いてたなー。

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2019年が、そしてテン年代が終わる!今年もやりますAIEA2019!そして初企画AIEA THE DECADE!

もう今年もAIEAの季節になってしまったんですね。早すぎでしょ…。いやぁ、今年もいろいろありました。そんな一年を、皆さんと一緒に振り返ることが出来ればと思います。AIEA2019!今年もformrunを使用!

締切は12月30日23時59分までとします!

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最近から鈴木妄想をフォローした/最近からブログをご覧になってる方は、AIEAってなんぞ?と思われると思います。以下、ちょっと詳しく説明いたします。

<AIEAとは?>

AIEAとは、Asian Idol E-SONG Award(アジアのアイドル「イイ曲」大賞)の略です。

この1年で、あなたが「イイ!(E!)」と思った楽曲を選ぶ賞です。

2009年に開始して、2019年で11回目になります。

楽曲ごとの合計点を算出する「楽曲賞」と、アイドルごとの合計点を算出する「アイドル賞」、そして「男子」「新人」「日本/韓国」「汎アジア」の4部門賞があります。

<AIEA基本ルール>

投票対象は「アジアのアイドルソング」です。もちろん日本も含みます。
アイドルは、男子でも、女子でも、どこの国でも構いません。一般的にアイドルとして認識されていない歌手、アーティスト、ミュージシャン、一般人でも可です。
どこの国までがアジアか、などは投票人に任せます。歌い手がアジア人、アジアで人気だった曲、でも可です。
そして、今年のリリース曲に限りません。今年あなたが聞いた曲なら、何年前、何十年前の曲でも可です。

つまり、今年あなたが「イイ曲だ」と感じた楽曲であれば、誰のどの楽曲でもOKです。

また、日本のみ、韓国のみ、タイのみ、など一国のアイドル曲からの投票も歓迎します。色々な国のアイドルを知らなくても、気軽に参加してください。

<AIEA投票・集計ルール>

投票は1位〜5位までは投票必須です。6位〜10位は投票してもしなくても構わない、任意投票です。

投票は一人一回です。ただし、訂正や選びなおしは、なんらかの方法で鈴木に伝えてくれたら対応します。

最終的にランキングを集計する場合、1位10点、2位9点…9位2点、10位1点、と計算します。
楽曲ごとのPtを集計し楽曲賞を、楽曲Ptをアイドルごとに集計しアイドル賞を決定します。

投票は以下の投票フォームをご利用ください。

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<これまでのAIEA結果>

これまでの楽曲賞・アイドル賞それぞれの大賞(グランプリ)は以下の通りです。

第1回 2009年
楽曲賞-"少女時代/Gee" ・アイドル賞-少女時代

第2回 2010年
楽曲賞-"f(x)/NU ABO" ・アイドル賞-少女時代

第3回 2011年
楽曲賞-"T-ARA/Roly Poly" ・アイドル賞-少女時代

第4回 2012年
楽曲賞 -"SUPER JUNIOR/Sexy,Free&Single" ・アイドル賞-tomato n'pine

第5回 2013年
楽曲賞-"CRAYON POP/Bar Bar Bar" ・アイドル賞-Negicco

第6回 2014年
楽曲賞-"AOA/Miniskirt" ・アイドル賞-AOA

第7回 2015年
楽曲賞-"f(x)/4walls" ・アイドル賞-f(x)

第8回 2016年
楽曲賞-"GFRIEND/Rough" ・アイドル賞-TWICE

第9回 2017年
楽曲賞-"宇宙少女(WJSN)/I Wish" ・アイドル賞-TWICE

第10回 2018年

楽曲賞-”IZ*ONE/La Vie en Rose"・アイドル賞-IZ*ONE

<集計細則>

*同一楽曲で、アイドルが違う場合、楽曲賞については1楽曲として合計得点を集計します。アイドル賞ではアイドルごとの合計点を集計します。

たとえば、「PRODUCE48練習生/Nekkoya(PICK ME)」と「IZ*ONE/Nekkoya(PICK ME)」の投票は、楽曲としては同一集計、アイドルとしては別集計です。

*PRODUCE101 JAPANなど、派生グループ(チーム)やソロがある場合、アイドル賞はそれぞれのグループやソロで別集計します。

具体的に言えばLOONAとLOONA yyxyは別アイドルとして集計しますし、細かい話ですが「PRODUCE101 JAPAN/YOUNG」と「PRODUCE101 JAPAN/GrandMaster」の場合も、メンバーが違うため別アイドルとして集計します。

なので、わかる限りでチーム名やグループ名などを書いてくれると助かります。上の例の場合、「PRODUCE101 JAPAN クンチキタンポポ」と「PRODUCE101 JAPAN バブリンチョ」なんて詳しく書いてくれるとすごく助かりますが、なくてもどうにかします(笑)。

また、参考記録として、各プロジェクト、グループごとの合計点も算出します。

*正式発表されていない楽曲は対象外とします。具体的に言うと12月17日現在、ティーザのみで発表されている「IZ*ONE/Fiesta」は対象外です。

とりあえずそんなところですかね?まぁやってるうちに色々出てくると思うのでそのたびにどうにかします。個人運営だからどうとでもなる!

というわけで、今年、あなたがイイ曲だなーと思った楽曲を5~10曲教えてください!投票フォームもっかい貼ります!

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参考に、今年は四半期ごとに個人的に10曲選びましたが、まぁ全然こんなのは気にしなくても結構です!

今日やらないと明日になったら絶対変わっちゃうので!AIEA2019、俺の四半期! - 続・鈴木妄想なんじゃもん

今期は結構ソロが強かったのでは?俺のAIEA2019第二四半期 - 続・鈴木妄想なんじゃもん

もう今年あと3カ月しかないの?なんかの間違いじゃない?俺のAIEA2019第三四半期! - 続・鈴木妄想なんじゃもん

そして今年はもうひと企画やります!10年代が終わるので!

<AIEA THE DECADE>

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こちらは、この10年で、あなたが「イイ!(E!)」と思った楽曲を選ぶ賞です。ほとんどのルールはAIEA本編と同様です。ですが、以下二つのルールがございます。

<AIEA THE DECADE追加ルール>

2010年1月1日から2019年12月投票日までに発表された楽曲に限ります。投票時に楽曲が発表された年を記入してください。

順位はつけなくて結構です。1~10曲を、自由に入力してください

こちらも締切は12月30日23時59分までとします!

さてさてどんなことになるのか…。発表作業がいつごろ終わるのか…最悪の年は4月ごろまでかかってましたからね…。出来る限り1月上旬には終わらせたい!ともかくAIEA2019と THE DECADE、よろしくお願いします!

日プ最終回反省会 ―なぜ安藤誠明は最終回に脱落したのか?

やー、終わっちゃいましたね、日プ。でもまだ余韻に浸ってるという方も多いのではないでしょうか。というかね、ある意味プデュシリーズの醍醐味は、この終わった後の虚脱感なのかもしれないな、と思ったり。

で、今回もやっぱり最終回に番狂わせがありましたね。これまで一度も11位以下になったことがない安藤誠明くんが、まさかの14位脱落。個人的にもコレは完全に予想外で、ラストに與那城オッパを抱きしめるともくんの姿に唖然としておりました…。

で、ここでは、なぜこれが起きたのか、ということを考えたいんですが、この考察はつまり、日プ運営・制作陣がどちらを向いて最終回を作り上げたのか、ということに繋がってくるわけです。

なぜ安藤誠明は日プ最終回で脱落したのか?

最終回の脱落メンバーは、ポジション割り当て時点で決まっていた?

最終回の1回前、第11回では20位までの順位発表があり、最終回の2曲をポジション割り当てしていきました。今考えてみると、実はこの時点で最終回の順位変動がかなり決定づけられていたんです。

下の表は、デビュー評価ソング「YOUNG」と「GrandMaster」のポジション割り振りと、直近3回の順位、そして最終的な順位変動です。名前の前に○が付いているのがデビュー組です。

最終変動が3以上のものには色を、5以上のものは色と太字をつけています。

YOUNG   10回 11回 最終順位 最終変動
メインボーカル 安藤誠明 7 6 14 -8
サブボーカル1 ○川尻蓮 2 1 2 -1
サブボーカル2 ○白岩瑠姫 4 4 6 -2
サブボーカル3 大澤駿弥 19 15 13 +2
サブボーカル4 ○大平祥生 13 9 4 +5
サブボーカル5 ○木全翔也 9 8 8 0
サブボーカル6 ○與那城奨 8 10 11 -1
ラッパー1 ○鶴房汐恩 3 3 5 -2
ラッパー2 本田康祐 15 16 15 +1
ラッパー3 宮島優心 25 20 12 +8

 

GrandMaster   10回 11回 最終順位  最終変動
メインボーカル 床波志音 16 17 19 -2
サブボーカル1 今西正彦 20 18 17 +1
サブボーカル2 ○豆原一成 1 2 1 +1
サブボーカル3 佐藤來良 18 19 16 +3
サブボーカル4 ○佐藤景瑚 17 13 7 +6
サブボーカル5 ○川西拓実 12 5 3 +2
サブボーカル6 ○河野純喜 11 11 9 +2
サブボーカル7 ○金城碧海 24 14 10 +4
ラッパー1 井上港人 22 12 18 -6
ラッパー2 上原潤 5 7 20 -13

 

2曲を並べてみると、デビュー組に入ったのがメインボーカル2人中0人(デビュー率0%)、サブ1~3の6人中3人(デビュー率50%)、サブ4~7の7人中7人(デビュー率100%)ラップ5人中の1人(デビュー率20%)となります。

完全に、ラストステージのパートが少ない方がデビュー確率が高いんですよ。サブ1~3なんて、デビュー出来たのが豆原・川尻・白岩という、ガチガチに固かった3人なんです。

順位変動についても同様で、メインボーカルは平均5位の低下、サブ1~3が平均0.7位の上昇、サブ4以降が平均2.6位の上昇、ラップが平均2.5位の低下という感じでした。

ポジション取りの時に「誰も来ないだろうからサブ4で」と言ってたサケイ、放送を見ながら自分は「サブ1とか狙えよ!」とか思ってたんですが、実はサケイが正しかったんですわ。

最終順位に影響したのは、最終回ではなく第11回の放送内容だった

じゃあなぜポジションの割り振りが最終結果を左右したのか、いろいろ考えていたんですが、以下のようなことが結構起きていたのではないでしょうか。

1:自分の推しMENが、得意分野のポジションを取れた場合→最終回で推しは力を発揮して、デビューの可能性も高くなるだろう。一安心かもしれない。

2:自分の推しMENが、得意分野の(もしくは美味しい)ポジションを取れなかった場合→最終回で力を発揮できないかもしれないから、最終回の国民投票前に、出来るだけ投票しておこう。

さらに、こういう思考があった方もいたのではないかと思います。

3:自分の推しMENは、これまで順位が安定している。最終回の国民投票でも同様だろう。一安心かもしれない。

4:自分の推しMENは、順位が不安定、もしくはデビュー圏内に入ったことがない。最終回の国民投票前に、出来るだけ投票しておこう。

上の1と3が揃った状態になっていたのが安藤くん、そしてラップ巧者としてキャラクターを確立しまくっていた上原くんの2人だったのではないかと思います。2Pickでは強さを見せ、最終回にまさかの順位降下と脱落に見舞われた二人です。

逆に、YOUNGのメインボーカルに立候補していながらサブ6に割り振られた與那城くんは典型的な2のパターン。Black Outのラップで注目されながらGrand Masterのサブ7になった金城くんは2と4を合わせたパターンで、2人ともデビューを果たしました。

サケイが最終回で初めてデビュー圏内に入ったことや、大平くんが4位フィニッシュだったことも、このあたりで説明できそうです。

さらに言うと、第11回に挿入された佐藤來良くんと宮島くんの復帰シーンで、ものすごく美味しい反応をしていた河野くんと金城くんもデビュー圏内に入っています。

ポジション割り当ての内容と合わせて、最終回のパフォーマンスよりも第11回の内容の方が、デビューに影響したと思わせる事実だと感じます。

 

日プ最終回の投票有効性は、従来シリーズの14分の1に過ぎなかった

なぜ、最終回の一回前に配信されたポジション割り当てが、デビューの明暗を分けてしまったか。 これは、従来のPDシリーズと、今回の日プでは、最終回における国民投票の有効性に大きな違いがあったからではないか、と考えています。

1pickになってから従来のシリーズと、日プの投票方法についてまとめておきます。

従来のPRODUCE101シリーズ

第11回~第12回まで 1pick 

第12回 放送中の1pickは7倍換算

放送中に順位途中経過あり 

PRODUCE101 JAPAN

第11回~第12回まで 2方式(GYAO!とLINE)で1pick

第12回 放送中の1pickは1サイト(GYAO!)のみ

放送中に順位の途中経過なし

ここで、最終回の国民投票について、その有効性を比較するために、第11回~12回までの投票有効性を、Xと仮定します。

すると、従来のPD101シリーズ、最終回の国民投票は、有効性が"7X"になります。それまでの一週間の7倍の有効性があるわけです。逆に、日プ最終回の投票有効性は、これまで2サイトで出来ていた投票が1サイトだけになるわけですから、"0.5X"になります。7Xと0.5X、単純に比較すると、実に14倍の差があるわけです。

もちろん、日プの1pickは2サイトで別々の練習生に投票することも出来るので、単純比較することは難しいですが、それにしても、従来のPDシリーズでは最終回のパフォーマンスがデビューを左右する、という要素が大きかったにもかかわらず、日プではデビューするかどうかに、最終回のパフォーマンスがあまり関係なかったというのは、数字的な面からも明らかなのではないかと思います。

デビューメンバーは、最終回放送前にはほぼ分かっていたのではないか

PRODUCE101シリーズの名物プロデューサー、アンPDの逮捕とその後の取り調べにより、シリーズ1と2では最終順位の入れ替えが、PD48とPDXでは最終回放送前にデビューメンバーの恣意的決定がなされていたことが明らかになっています。

X1とIZ*ONEのメンバーは最終投票前に決まっていた・・! 「PRODUCE」シリーズの投票操作疑惑の捜査で明らかになってきた衝撃の事実とは - KPOP monster

韓国メディアは12月5日、IZ*ONEとX1のメンバーは、視聴者が票を投じる前にすでに決まっていたと報道。それによれば、アンPDとキムCPらは7月17日、CJ ENM本部で会議を開き、「PRODUCE X 101」終了後にX1としてデビューする練習生11名と、彼らの最終順位を決めたという。

「PRODUCE 48」(2018年6月15日~8月31日)から誕生したIZ*ONEについても、最終メンバーが決まる最終回の投票前に番組サイドは12人のメンバーを選定。「PRODUCE X 101」同様、事前のオンライン投票でデビューさせたくない練習生がデビュー圏内に含まれていたため、これらの練習生を除外し、メンバーを決めたという。

www.wowkorea.jp

検察が5日、国会に提出した控訴状によると、「PRODUCE 101」シリーズの制作を総括するキム・ヨンボムCPは去る2017年の「PRODUCE 101」シーズン2のオンラインおよび生放送メッセージ投票結果において練習生Aの得票数を操作していた。検察は、練習生Aは最終デビュー組である上位11人に入っていたが、操作によって11位以下に落とされたと把握したという。

また、アン・ジュンヨンPDはシーズン2の1次脱落者決定の際、順位を操作し合格者と脱落者を入れ替えたと調査され、シーズン1でも1次脱落者を決める過程で投票結果を意図的に変えていたと調査された。

この動きと同時進行的に進んでいた日プは、これまで何度も取り上げてきたように、投票操作を絶対にしないこと、公明正大に集計することを宣言しています。

produce101.jp

『PRODUCE 101 JAPAN』の制作は、以上のとおり実施しており不正はございません。さらに、『PRODUCE 101 JAPAN』の投票集計作業について、上記の複数社のスタッフによる投票集計チームに、制作業務から完全に切り離された外部弁護士も加えた投票集計管理体制とし、より強固で公明正大な集計環境の下で実施してまいります。

自分としては、日プに投票操作はなかった、と考えています。一言で言えば、操作するリスクが高すぎます。ここまで何度も書いてきたように、そしてプロジェクトリーダーの崔さんが以下のように語っているように、ともかく巨額のプロジェクトなので、変な動きをするわけにいかないと思うんです。

trendnews.yahoo.co.jp

――これまでアイドルオーディション番組はいろいろ存在しましたが、練習生101人からスタートして、動画を大量に配信して、視聴者も"国民プロデューサー"として巻き込んで......と、たしかに「過去最大級の番組制作規模」をうたうのも納得です。

相当莫大(ばくだい)な金額がかかっています。びっくりするほどの金額が、本当に、本当にかかっています......(笑)。

ですが、最終回に関しては、なるべく生放送中に結果が変わらないような投票方法を行うことで、放送前に、制作側は結果がある程度わかっている状態にしておいたのではないか、と考えています。

根拠1 最終回投票の有効性を出来る限り抑えた

PDシリーズにおいて、最終回投票の7倍ルールは「何が起きてもおかしくない」というシチュエーションを作り出す大きな要素でした。そして、そのシチュエーション下において、運営側の意図に沿うような形にグループを作っていったわけです。

一方、日プは運営側が恣意的にグループを作ることはできませんが、投票ルールやその有効性を決定することはできます。まず一つ、先述の通りに、最終回の国民投票の有効性を従来シリーズの14分の1に抑えたところに、運営の「最終回の結果を最終結果に反映させたくない」意図を感じました。

根拠2 最終回投票は固定ファン以外にはハードルを高くした

最終回放送前の記事では、国民投票の方法はdボタンになるのでは?と書いていましたが、結局はGYAO!からの投票のみ受け付ける、という形になりました。

produce101.jp

【最終回生放送中の投票についてお知らせ】
最終回生放送中の投票はGYAO!のみとなります。

生放送中はGYAO!投票サイトへのアクセスが集中される恐れがあり、放送開始前にサイトを開いた状態で投票を行ってください。

そのGYAO!投票、初めて投票する人にとっては、一番ハードルの高い投票方法だと思います。dボタンを押すだけ、とか、LINEでソフトバンクと友達になるだけ、とか、そういう話じゃないんです。どれだけの人が、最終回で日プを初めて見て、投票までこぎつけたでしょうか?

gyao.yahoo.co.jp

Yahoo! JAPAN IDでログインしてください。
Yahoo! JAPAN IDのSMS認証を行なってください。
※SMS認証・パスワードの設定について詳しくはこちら
練習生の中から、投票したい練習生の「投票ボックス追加」ボタンをクリック。1人を選択してください。

これは、ほとんど「既存の国民プロデューサーからの投票を中心に受け付ける」という宣言と同じようなものだと感じます。そして、既存の国プの多くは、これまでの一週間と同じような投票行動をすることでしょう。さらに言えば、多少イレギュラーな投票行動をしたところで、さほど変化は起きません。その有効性は、これまでの2分の1、過去シリーズの14分の1に抑えられているわけですから。

根拠3 画面上部の表示が、ほとんど意味をなしていない

PRODUCE101シリーズ最終回の恒例、画面の上端に、最終候補の名前と番号、そして投票するための番号が表示される、というのがあります。国民投票に必要な情報ですよね。

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日プでも、この表示があったんですが、顔と名前となんか数字があって、これ何?と思ってたんですが、年齢でした。投票用の数字とかじゃないわけです。国民投票に必要な情報ではない。

つまり結局、この表示はお飾りというか、本家と同じように投票受け付けてますよ、という形のアピールということなんじゃないか?と思ったわけです。

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 デビュー評価ではなく、日プ運営は何を重視したのか?

予定よりも書くのに時間がかかりまくってるので、手短に自分が思う結論を書いてしまうと、「3か月間に作り上げたファン層を大事にした」ということではないか、と考えています。

地上波ゴールデンで20人から誰がデビューするか分からないという状況に対応するのが相当に大変、ということもあるかもしれませんが、それはむしろ副次的なものなのではないでしょうか。

何度も書いていますが、本国のPRODUCE101シリーズ問題で、デビューグループであるJO1は、韓国での活動が当面はかなり厳しい状態です。いきなり国際的な人気を掴むことは難しいでしょう。

そこで重要になってくるのが、これまで番組と一緒に走り続けてきたファン層です。練習生の応援広告が話題になるなど、番組を通じてその支持はかなり強固なものがあると思います。

地上波ゴールデンで初めて投票するような一見さんの影響や、一回のパフォーマンスの良しあしによる影響よりも、番組と練習生をこれまで支えてきたファンの固さを、日プ運営は重視したのではないでしょうか。

そして、プデュは終わってからが面白い!

ただ、ここには大きな問題が出てきます。これまでのシリーズで出来上がったグループのような能力的なバランスやキャラクター付けが、完全にファン投票のみによるグループであるJO1の弱点になりかねないんです。かなりの美男子ぞろいであることは間違いないですが、特にラップはこれからの大きな課題になることでしょう。シュッとしたタイプが多いので、ちょっとファニー&キュートな、例えばやんちゃBOYやんちゃGIRLみたいな楽曲を、どうやってこなしていくかというのも、大きなテーマになると思います。

そして、本当にここ一週間の票の動きだけで脱落してしまった最強ヴォーカリスト安藤くん、日プの誇る技巧派ラッパー上原くん、ラストにかけて頭角と実力を現しまくった井上くん、魅力的な歌声と爆発的な伸びを見せる床波くんに、キャラクターとダンスだけではなく人格的な魅力も示してくれた今西君、小さい身体の中に最高のアイドル性を秘めた宮島くんと、リーダーシップだけではなく優しく繊細な面も合わせる本田のアニキ、誰よりもたくさん涙を流しながら、それでも笑顔が輝いていたオールラウンダー佐藤來良くん、事前動画からキャラクターを爆発させた愉快なアイドル大澤くんと、本当に魅力的な、それぞれにスペシャリティーを持った練習生が脱落しました。そしてもちろん、20位以下にも綺羅星のように魅力的な練習生が揃っています。

PRODUCE101シリーズは、実はここからが本当の戦いです。苛烈なショウビズの世界で、今現在自分が持っている手札をどのように使って、どのように戦っていくか、バックについている会社はどこか、どれだけ自分を支えてくれるファンがいるか、そして、どんな運命が待っているのか。これは、本当に誰にもわからないことです。LAPONEエンタテインメントがどうなるかとか、ホントだってわかんなくないですか?!

2019年のPRODUCE101 JAPANは終わりました。JO1が始動し、脱落した練習生たちも、それぞれの道を歩み始めています。ここからが、ここからが絶対に面白い!と思いつつ、これ女子ヴァージョンやったらどうなるんだ…とかいろいろ妄想したりしてマス!とりあえず以上!

日プ最終回直前!日プのココが好きだった&ココが残念だった

やー、日プ記事、ずっと書こう書こうと思ってるうちに、最終回当日の朝になってしまいましたよ。でもこれ最終回を見てから書くとまた違うことを書きたくなると思うので今朝やります!4時に起きた!

ちなみに前回の記事はこちら。一言で言えば、日プを動かす巨大な力に(いろんな意味で)震えるって話です。

nanjamon2.hatenadiary.jp

振り返って考える。日プの何がよかったか?

これまでちゃんとシーズン通して見たのがPD48だけなので、あまりエラそうなことを言えないんですが、それでもまとめておきます。

本家PRODUCE101シリーズのフォーマットを出来る限り踏襲した

まずここが良かったなーと思うんですよ。本家シリーズのフォーマットを、ともかく忠実に踏襲していった。席決め、クラス分け審査、テーマ曲パフォーマンス、グループ決め…。ポジション評価とグループ評価が逆になるというアレンジはありましたが、基本的に本家シリーズと流れは一緒だった。

ここで、本家シリーズを見てきたK-POPファンを掴んできた。次に何が来るか分かっていて、これまでのシーズンとの比較や考察が出来る。CJ ENMとの共同制作だったということもあって、これまでのシーズンに対するリスペクトを感じました。

練習生に対する愛情が、予期せぬドラマを生んだ 1 死票問題

これ、うまく文章で表現できない感もあるんですが、なんというか、作り手の側が練習生たちを可愛がっているというか、愛情を持って接しているなあって感じがしてました。未公開画像でリアクション入れてるカメラマンさんとか、練習生との距離が近いんですよね。そして、そこが自分としては、印象がよかったと感じました。

なんていうか、画面の端々から、「お前らがんばってやってるなぁ」「まったくしょうがねえな~」「辛くても負けるなよ!」という言葉が聴こえてくるような感じがあったんですよ。

そしてその愛情が、いくつかの予期せぬドラマを生んだんじゃないか?と思っています。11pick時のいわゆる「死票」「捨て票」行動で、90位近辺の練習生が大幅にランクアップして、カットラインである60位前後の練習生が脱落する、という展開がありました。これはSNS等でも大きな問題になっていました。

しかしここから、「死票」「捨て票」行動で急上昇して生き延びた練習生たちが、しっかりクローズアップされるようになっていきます。死票でなくてもあがったかもしれないですが、ともかく急上昇して最終回まで生き延びた床波くん、川尻くん(もうほとんど運営側だと思う)にフックアップされた浦野秀太くんや、そして第一回順位発表以降、その温かな人間性が注目されるようになった安慶田くんなどなど。

練習生全員に対する愛情とまなざしがあったからこそ、これまで注目されていなかった練習生にも、すぐにフォーカスが当てられた。もちろん、脱落した練習生やそのファンの皆さんにとっては本当に辛かったと思いますが、結果的には、より多くの練習生にスポットライトが当たる展開になったと思うんです。これがさらに面白い展開になると考えていることについては、最後にまた書きます。

練習生に対する愛情が、予期せぬドラマを生んだ 2 HALO離脱問題

で、もう一つ、結果的に3人全員が辞退してしまったのが元HALOメンバー。3人がパフォーマンスのクオリティ的にも注目度的にも番組を引っ張ってきた存在であることは間違いないと思います。その3人がいなくなるというのは、制作側としても本当に痛手だったと思うんです。順位発表日にヨンフンくんとユンドンくんの離脱が発表された時には、個人的には「これはもう日プかなり厳しいのでは…」という印象すら持ちました。

ですが、その後の差配が良かったと思います。21位佐藤來良くんと22位宮島優心くんを繰り上げて、その2人が18人に合流するところを映像に残した。「12日でデビューステージを踏んでもらいます」という発言から考えると、最終グループ分けの収録が11月30日あたり、その3日後にHALO組2人が辞退を申し出たということで、大体12月2日か3日、そこから佐藤・宮島を呼び寄せて18人に合流させて映像を撮って編集して、5日に元HALO2人の離脱を発表、夜9時に配信と考えると、もう、このスピード感めちゃくちゃですよ。

多分、デビュー評価練習の様子は素材もたくさん撮って、構成や、それこそ編集すらある程度終わっていたかもしれない。それを打ち捨てて2人の合流を配信した。そこで、來良くんが脱落した時にめちゃ泣いてた港人くんと河野くんのシーンをはさんで笑わせたり、宮島くんにめちゃめちゃ飛びつく金城くんの名シーンが生まれたりした。ただスケジュール的なこと、制作的なことだけ考えたら、この動きはなかったんじゃないかと思います。個人的には、この展開にも制作側・運営側の練習生に対する愛情を感じました。

日本のバラエティー番組感覚をPRODUCE101シリーズに融合させた

そして、バラエティー番組的編集のこなれ感や、視聴者から意見を吸い上げて実現するスピードについては、非常に優れたものがあるとも感じています。音楽メインのケーブルテレビ局が制作していた本家PDシリーズと比較すると、日プはスタッフが放送作家や脚本家が多いという点が特徴的なのかもしれません。そもそも、中心になってるIVSテレビが、本当に日本のバラエティの王道を行く制作会社なんですよね。

ja.wikipedia.org

1972年、当時読売テレビのプロデューサー・ディレクターだった斉藤寿孝(現・取締役名誉会長)が独立し、11月30日大阪市に「IVSテレビ制作」を設立。

1975年に東京支社(現・東京本社)を設立後は同年にスタートした「びっくり日本新記録」(読売テレビ)をはじめとして数々の人気テレビ番組を制作している。過去の歴史的な経緯から、日本テレビ系、及び在阪各放送局が制作した番組を中心に数多く携わっている。

1973年、後にIVSを支えるディレクターとなる「テリー伊藤」こと伊藤輝夫が入社。わずか2年余りでディレクターに昇格し、その後「ねるとん紅鯨団」「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などのヒット作を手掛ける。

本家PRODUCE101シリーズでは徒競走だけで済まされていたグループの楽曲決めが、運動会チックな障害物リレーになってて、あそこめちゃめちゃ良かったですよね。知恵の輪を解く練習生たちの様子は、これまでに見たことのないものだったり(焦りまくるタキツバとか)。風船割で何度も流されるツカメ・ピアノヴァージョン。これまで泣きのシーンにしか使われなかったピアノverを、こんな天丼で笑いに昇華したの前代未聞でしょ?


PRODUCE 101 JAPAN|一番最初に風船を割るのは誰?|#6

そして、12月7日にアップされたオーディション最終面接に対する現在の練習生たちのリアクションと、20人でのたこパトーク。これ25分とかあって、ほぼ一つの番組ですよ。それが撮って出しというレベルじゃなくて、(一応まだ)素人である彼らがちゃんと面白いことを話している感じで編集してある。いや、どんだけの労力をぶっこんでるんですか?本配信じゃないんですよこれ。


PRODUCE 101 JAPAN|オーディションの最終面接からたこ焼きパーティー、20人だけのボーイズトークまで!|#11 番外編

日プは日本におけるエンターテイメントの壮大な実験ではないか

日プ運営・制作の特筆すべき点として、SNSYOUTUBEなどでのコメントに対して、かなり意識的に意見を取り入れているというところもありますよね。個人推しカメラのも、グループバトル以降は本配信より前に全員分をアップしてる。これは本家でもやっていない試みですよね。締め切りが一週間前倒しになるわけだから、どう考えても大変なのに、それでもネットの声に応えている。

字幕に発言者の名前を入れるようになったのだって、面倒と言えばとんでもなく面倒ですよ。顔が見えていない発言者についても、声などから判断しなければならない。とんでもないスピードで映像素材を料理(編集)しつつ提供している現場からすると、新しい仕事が増えるたびに本当に大変な思いをしているのではないか、と思いますが、それを提供してくれている。本当にすごい。

日プを見ていると、あらゆるエンターテイメントが、インターネットと不可分になった時代に、TV番組にどんなことが出来るかを、ずっと真摯に模索し続けている感がある。運営・制作側にとって、これは本当に大きなチャレンジだったのではないでしょうか。

そしてこのチャレンジは、GYAO!でのネット配信という形式じゃなかったら無理だったのかも?とも思います。いや、毎回ホントに地獄のような制作だと思うんですよ。何十時間とある映像素材を、練習生の誰にどれだけ時間を割くか調整しつつ、新しい要望に応えつつ、思わぬアクシデントに対応しつつ…。韓国は、番組の長さが可変的ですが、日本は大体決まっています。毎回決まった時間にまとめるのは、シンプルに無理ですよね。

最終回は、言葉通りの国民投票に?

そして、最終回の投票方式ですが、dボタンを使った投票になる可能性が結構あるのでは?と思っています。それが一番投票するハードル低いですもんね。自分の知っているだけでも、紅白歌合戦なり、めちゃイケの三ちゃん再オーディションなりで、天才てれびくんなり、TVではこれまでに何度か採用されてきた方法でもあります。だからこそ最終回は、地上波での放送になるのではないでしょうか。

そして、これは完全に事前決定ではないガチ勝負になる可能性が高いわけです。いや、ホントどうすんのって感じですよね。本家の大騒動というか大疑獄を経て、ともかく日プ運営は公明正大であることが生命線になっているわけです。何万、何十万、下手したら百万単位という目の物凄いチェックのもとで、投票数を発表しなければならない。そして、どのような結果が出ても、その結果に応じた放送が出来るように綿密な準備をしていなければならない。これは、ある意味で日本のテレビ史に残る番組になるんじゃないか?そんな気すらします。

大好きだからこそ言いたい、日プのここが残念だった!

これまで、ざーっと日プの良かった点を書いていきました。でも、個人的には、日プの残念な点もあるんです。一言で言えば、音楽的要素を軽視してないか?ってことなんですよね。

せっかく最高な人選をしたラップ講師なのに、分量がない。

いや、だって、ラップ講師の人選を見た時に、めちゃめちゃ興奮したんですよ。BOSEサイプレス上野って。アラフォーの自分にとっては、スチャダラパーBOSEと言ったら「日本一フロウが上手い」とまで言われた人であり、ゼルダの伝説のCMやポンキッキーズのMCなどで、いち早く“お茶の間”に進出していったパイオニアでもあるんです。

そしてサ上は自分とほぼ同世代(3つ自分が上)、日本語ラップの大マニアでありながら、tofubeatsくんが10代だった頃にリミックスをいち早くオフィシャルとしてフックアップしたり、フリースタイルダンジョンの初代モンスターを務めたり、さまざまなアイドルとの仕事もこなすなど、世代間の架け橋でありながら、外のシーンとの懸け橋であるわけで、もうともかく、めちゃくちゃいい人選だなーと思ったわけです。

ところがですよ!二人がレッスンしている所の分量が全然ない。これまでの配信の中で、サ上が指導している姿が一回使われただけですよね。そのシーン配信直前に、サ上本人がtwitterで思わず以下のような発言をしています。

ラップという文化というかアートフォームに対して、あんまり運営・制作側に理解や思い入れがないんじゃないかな、と思ったりします。日本において色物視されてきたり、流行に乗ったフリースタイル偏重という問題があって、そこから抜け出せていない、というか。今回の講師二人が初心者にラップ指導している映像がもっと使われていたら、日本語ラップ市場に残る財産になると思うんだけどな~。

せっかく最高な人選をした韓国側の制作陣にスポットを当てない

今回のコンセプト評価のための楽曲、すごくよかったですよね。IZ*ONEのViolettaを制作したチーム、個人的にも大好きな曲をたくさん作っているFull8loomに、宇宙少女の活動曲も制作した"いぽいぽ”コンビなんかは、今旬のチームと言っても過言ではない。コンセプト曲投票の時にクレジットが発表された時なんて、ホント興奮しました。

でも、こんな素晴らしいチームを起用しておいて、楽曲発表や、レコーディング風景などで、全く制作陣について触れないんですよ。だって、アイドルこそ音楽性が大事で、流行をキャッチアップしつつ音楽史的な文脈をしっかり取り入れた楽曲が世界的評価を受けているというのは、それこそK-POPシーンが見せてきたことじゃないですか。CD屋のPOPみたいな曖昧なフレーズ出すだけじゃなくて、ちゃんと取り上げましょうよ。

さらには、デビュー評価曲である「YOUNG」なんて、PRODUCEシリーズでおなじみのチェ・ヨンジュン先生が参加しているんですよ。絶対そこに反応する練習生はいるし、触れない手はないでしょう?と思うんですが、そこにも全く触れない。そういう、アーティスティックな側面の情報には触れない、というのが、この番組の基本スタンスなんですかね。

正直、ラップ講師と楽曲制作陣に対する扱いからは合わせて、音楽的要素に対する軽視を感じるんですよね。本家を制作したMnetが音楽中心のケーブル局だったのに対して、日プはバラエティ番組制作陣の手による番組だった、という違いもあるのかな、と思います。

最後にこれだけは語りたい。日プの持つ大きな意義

もうこの時点で相当予定時間を過ぎてしまってて、早く朝飯食って仕事行かなきゃ!ってなってるんですが、最後に一つだけ。

日プのデビューグループが、意図したとおりに「グローバルボーイズグループ」的な存在になれるかどうか、これは本当に未知数だと思います。前の記事でも書いたとおり、本国でのPRODUCE101シリーズ問題を考えれば、当面は韓国で活動することが厳しく、そこから派生した国際的展開が予定通りにいかないことを思うと、なかなか苦戦するかもしれません。

でも、でもですよ、100人近くの魅力的な男の子たちを、日プがこの世界に解き放ったことは間違いないわけです。死票問題もあって、第一回順位発表式までに結構ファンを掴んでいた練習生も脱落してしまったわけですが、これは逆に言えば、そんなファンをたくさん持っているフリーの男性アイドルを生み出した、ということになるんです。彼らのキャリアは、むしろここから始まったばかりです。

そして先述の通り、番組の中でこれまで注目されてこなかった練習生にもスポットが当たりました。彼らもファンを掴みました。順当に残った上位陣は、数多くのファンを掴んでいますし、今回の11人に選ばれなかった9人も、負けず劣らずのファンを掴んでいます。

日本の男子アイドルと言えば、王道ジャニーズか、ここ10年ぐらいでLDH、スタダあたり。超大手事務所に所属しなければ男子アイドルとして人気を得ることは難しかったと思います。でも、この数年で、いわゆる地下メンドルがシーンとして出来てきた。さらに日プを経て、日プグループ所属メンバー以外にも90人近いフリーの人気アイドルが誕生した。こんな状況は、ちょっとこれまでになかったような気がします。一番近いのは、バンドブームからのイカ天ブームでいろいろなインディーズバンドが世に出てきたときの、あのザワザワした感じでしょうか。女子アイドルにおけるアイドル戦国時代のような時期が、男子アイドルに訪れる可能性もあると思います。

ともかく、日プは練習生の熱意と夢で、そのファンの熱狂で、運営・制作のスキルと愛情で、そしてそのバックにある資金力と政治力で、思いっきり時代の扉をあけようとしています。そういえば、日プ運営会社の資本金が50万円から7億5000万円に増資されてるみたいです。1500倍ですよ。これはもう何か起きる前触れというか、大人たちが何か起こそうとして大きくベットしてるんですよ。

www.yoshimoto.co.jp

株式会社LAPONEエンタテインメント
所在地
〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目18番21号
       旧新宿区四谷第五小学校

設立
令和元年5月29日

代表者
代表取締役社長 崔 信化

資本金
750,000,000円

事業内容
放送プログラム、テレビ・ラジオ番組、配信番組コンテンツ、コマーシャルフィルム、コマーシャルソング等の各種映像物・録音物の企画、制作、配給、販売、請負ならびに版権事業

泣いても笑っても、最終回まであと11時間。でも、そこから始まる新しい展開に、これからワクワクしたり、がっかりしたり、ともかくまた楽しめたらと思っております。It's Show Time!


【初公開】 PRODUCE 101 JAPAN 『ツカメ~It's Coming~』 パフォーマンス映像

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