[ご報告]月刊エンタメ、ミュージック・マガジンと続けて座談会にお邪魔してまいりました

なんか明け方に息子マン先生が「うわーん!〇〇がいない~!ゴニョニョ…」と寝ぼけて泣いて目が覚めてしまったのです。

で、8月、9月と連続して紙のお仕事をお手伝いさせていただけたので、まとめておきます。

 8月発売の月刊エンタメさんでは、「入門講座 K-POPのギモン」というページにお邪魔させていただきました。ベテランVJ、xcorpさんとご一緒。座談会形式で、なんか2時間ぐらい話してたので、使えない部分が多くて申し訳ありませんでした!

 現在のシーンを概観的に見る感じで、あまり突っ込んだ話にはなりませんでしたが、それでも虹プロで一番ハネたのはJYパークとか(この話を紙でしたのはかなり早かったはず)、もはや日本語化しつつあるヨントンとか、ひぃちゃんの話とか細かいところもお楽しみいただけるのではないかと!

そして、そのちょっと後にお声かけいただいて、ミューマガさんのPerfume特集、お手伝いさせていただきました。こちらも座談会形式もあるんですけど、現編集長・前編集長・鈴木って並びが恐縮過ぎました…。 

ミュージック・マガジン 2020年 10月号

ミュージック・マガジン 2020年 10月号

  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: 雑誌
 

こちらも予定よりもかなり長くお話させていただいてて、のっちのゲーム連載がやばいとか、米津玄師がフォートナイト内でライブやったみたいなことをPerfumeにもやってほしいなーとか、そういう余談は流石に誌面に入らなかったのですが、よく考えたらそんなことばかり考えるのは鈴木が家にSwitch導入したからなんだろうなー。

ただ、先日のIZ*ONEオンラインコンサートでも思ったんですが、在宅で没入感があってインタラクティブなライブ参加できる方法がさらに進化したら、いろんな形の楽しみ方が増えることは間違いないですよね。VRでPuppy Loveに合わせて上上下下やるような!

で、ランキングとかレビューもお手伝いさせていただいて、他の方がどう入ってるか全然わかんないので、AIEAの経験を活かして「票の集まりそうなところを避けて、ランキング入りさせたいB面曲を推していく」という戦略を取ったのですが、そのうちに悩みすぎてしまい、後半はセトリ形式に。だってあの曲とこの曲、どっちが上とかわかんなかったんですよ…。

おかげさまで「ポイント」「23:30」「575」あたりが50位に入って、わーいと思ったんですけど、コンドラとかwonder2が50位から漏れてしまうという…。ジェニーとかレシピとかもねー、入ってほしかったなー。でもこれ言ってたら全曲優勝!って話になってくるんだよな。「超来輪」とか。

あと、毎回そんなこと言ってる気がしますが、CandyとBUZZの名前を、ミュージックマガジンのこの特集の中に入れられたのは、なんというか個人的に一定の役割を果たせたかなと思っているのです。

いろんな先輩・同僚・後輩がいて、みんなで夢を追いかけながら、うまくいかなかったり、ステージを去ったり、新しい道を見つけたり…。その中で、20年間、グループを続けてきたPerfumeは、やっぱり3人だけじゃなくて、いろんな人の思いを背負ってると思うんですね。そのあたりが、あ~ちゃんがNiziU見て泣いてるみたいな、そこらへんの話と繋がっていると思うのです。

とか書いてるうちに、なんかいい時間になってきちゃったのでこの辺にいたしますが、これからの数年ぐらいで、また全然景色が変わるのだろうし、そこらへんが面白く感じられたらいいなーと思っているのでした。ともかく、ぜひご一読を!

蛇足 2020年コロナ禍の夏

昨日の記事、皆さん読んでくださってありがとうございます。

正直、この夏は完全にコロナ鬱という感じで、6月のSSSでIZ*ONEがグランドスラムしましたって記事から先、なんも書けてなかったんです。

いろいろ書こうと思ってたんですよ。でも、ホント、もう、どうしても書けなかった。

なんか、建設的というか、表現的というか、そういうことに、全然取り掛かれない。

あとは、もう、全然音楽が聴けない。ホント、何も聴いてなかった。耳に入れようという気になれない。

ものすごい長い梅雨が明けて、すぐに猛暑になって、コロナ問題もあるし、あんまり外に出てない。

これまでの8月って、TIFやら夏コミやら、ともかく猛暑の中を取材のために走り回る日が絶対にあった。

その合間に、実家に戻ったり、家族でどっか遠出したり、旅行の予定を入れていたりした。

そういうのが全くなくて、ただ、基本的に家にいる。仕事で外に出ると、行って帰ってきただけで、すっごい疲れる。

そんな状態なんで、身体が疲れてないのもあって、今日もそうなんだけど、夜中に目が覚めてしまう。

ブログ書けばいいんだけど、情報収集したり、執筆したり、思考したりする前に、Switch出してきて、マイクラやってたりする。

や、コロナ禍を通じて、ゲームという文化ともう一度出会えたことは、めちゃくちゃ大きいんですよ。

5歳児と一緒にプレイするカービィ スターアライズが、めちゃめちゃエモーショナルなんですよね。

今年AIEAやったら、ベスト5に「ティンクル☆トラベラー」入ってくるぐらい、やっぱりゲームの音楽ってカッコイイ。

さらに言うと、ラスボスとのラスト戦闘で、アレンジバージョンかかるんだけど、これが最高にエモい。エモエモにエモい。


4-13. All of those Star Allies are with Me! - KIRBY STAR ALLIES: THE ORIGINAL SOUNDTRACK

あとは、マイクラもしかりだけど、シナリオよりもシステムの時代なんだなーって思って、感慨深かった。

システムがあったら、そこにシナリオはここに見出していく、みたいな。それがゲーム実況で共有される、という。

ってところで、嫁の人がドラクエ11をくれて、やってみたら、シナリオも良いなーと思ったりして、まぁ、ゲーム楽しいですよね。

 

でもなー、なんつうか、ゲーム関連は完全に遊ぶだけで、咀嚼して、言語化までは出来てなかったんだよな。

ホント、ほんっとにやる気がなかった。今もスゲーあるかは、よくわかんないんですけども。

ただ、EYES ON MEは、これは公開日に見よう、せっかくだからスクリーンXで見よう、そして見たらすぐに感想をブログに書こう、と思った。

んー、今の自分にとって、やっぱりIZ*ONEというのは、そういうグループなんだと思います。

昨日の記事に書いたようなことって、別に、IZ*ONEについて言えることじゃなくて、いろんな人にとって、それぞれの「新しい家族」がいるっていう話で、それが、アイドルじゃなくても、スポーツチームだったり、お笑いの人だったり、ミュージシャンだったり、俳優だったり、まぁ、いろいろだと思うんです。

それが今の自分にとっては、IZ*ONEだって話でしかなくて、それが、数が多いか少ないかというのは、本質的な違いではないけれど、持続可能性とか、換金ということで考えたら、大きな違いになってくる。

それが収益化しちゃいけないことになってるんだから、ホント皮肉な存在ですよ。何度も何度も書いてますけども。

極言すると、ファンのためだけに存在してるんですから。そのファン層を広げるとかも、一義的な目的じゃないんですよ。

じゃあ、本人たちが手を抜いているかというと、そんなことは全くなくて、スタッフの体制が、以前よりも薄くなってるかも、という懸念はあったりはしますけども。

でも、SSS以降で、楽曲はともかくとしてパフォーマンスが落ちたかつったら、全然上がってるじゃないですか。

そうそう、EYES見てて、思ったのは、人数の多いグループだったら、ダンスはそろってた方が圧倒的に好きですね。

アイドルはダンス揃ってなくていい、という楽しみ方も、まぁ、そうですか、と思うんですが、自分はそろってた方が圧倒的に好き。

そして、歌も、めちゃめちゃ歌えるメンバーは欲しい。全員じゃなくても、歌でも感動したい。

とか書きながら、IU「小言」カバー動画見てたら、もうなんだかなんでもどうでもよくなってしまったw

最後の最後、どセンターでチェウォンが歌うのとか、なんか、いやー、いやはや…。


아이즈원 - 잔소리 [불후의 명곡2 전설을 노래하다/Immortal Songs 2] 20200808

もう完全に朝方なので、もう少し寝たほうがいいので、まぁ、もう、寝ます。

こんな状況、いつまで続くんでしょうね?ホント、気持ちが滅入りますが。

まぁ、でも、少しずつ、いろんなことが、変わっていくのだろうとも思います。

あー、最後に、ポストコロナ時代、ソーシャルディスタンス時代ということを考えると、ゲームというフォーマット、フォートナイトでステージやった米津玄師すげーなとも思った。

武道館とかドームでやるよりも、フォートナイトに立つ方が全然デカい話なんだよな、今や。


【フォートナイト】米津玄師ライブ直後ならビクロイ余裕説【ヒカキンゲームズ】

<蛇足の追記>

はよ寝ろって話ですけども。

EYES見てて、あー、俺、Highlight厨だわーって思いまして。

2019年に、NYで、Highlightやれてよかったよね。ホント。2020年にはできないもん。

もうこの時点でグローバルガールズグループだから、もう、ほんと、やるべきことはやってんだよな。

あとはホントにご安全にいてくれたらいいよ。見てるから。


[KCON 2019 NY] IZ*ONE - HighlightㅣKCON 2019 NY × M COUNTDOWN

 

「EYES ON ME:THE MOVIE」、本当の意味、本当の奇跡

公開初日に松戸のスクリーンXで見てきました、IZ*ONEの「EYES ON ME:THE MOVIE」。予告編貼っておきます。これ見ただけでも、もうグッと来てしまう。


「EYES ON ME : THE MOVIE」日本語字幕版予告編

上映中、何度も涙腺がグワーッと刺激されて、そのうちに、なんでこんな泣けてるんだかわかんなくなって、でもなんだか泣けて…みたいな感じになっていくのですが、一番自分でもよくわかんなかったのが、オープニングの「Sunflower」がかかっただけで、ブワーっとなったところでした。

でもよくよく考えたら、ライブ自体のオープニングもあの曲だったんだよね。なんかすごくいろんなことを思い出したんだろうな。

見ながら、いろんなことが頭を去来したんですよ。それをともかくここに書いておきます。

IZ*ONEを交差する、数々の世界線

まず、PRODUCE48楽曲を使ってくれる嬉しさは強く感じました。いや、だって、もうPRODUCE101シリーズ自体が、順位操作問題で存在意義を問われる事態じゃないですか。

その問題でアンPDが逮捕されるというタイミングで、いったん公開中止になったのが、この「EYES ON ME:THE MOVIE」です。

ヘタすると、PRODUCE48の楽曲は全カットだったりするのかな…とか心配していたんですが、やってくれました。もう、まずここで、なんか泣けてしまいましたw

個人的には「I AM」厨なんで、これ聴いただけで、コンセプト評価の頃のなんというか殺伐とした雰囲気とか、脱落メンバーの無念とか、いろいろ考えてしまうわけです。

いつも考えることですが、現在の12人じゃないグループだって、どこかの世界線であったかもしれない。

いろんな世界線が頭をよぎるんです。アンPDたちがPDXで雑な操作をせず、問題が明るみにならず、IZ*ONEが2019年11月にFIESTAで活動出来ている世界線

新型コロナウイルスが蔓延せず、今でも、世界中を移動することが出来て、世界中で大規模ライブをすることが出来ている世界線

その世界線では、IZ*ONEは、当初の宣言通り「グローバルガールズグループ」として、世界中を飛び回っているのかな…。

とか妄想を巡らせていると、「好きと言わせたい」のパフォーマンスが。大箱だと、キックが映えて悪くない。韓国語でコールも入ってる。


[최초공개] 아이즈원(IZ*ONE) - 好きと言わせたい (좋아한다고 말하게 하고 싶어)|IZ*ONE COMEBACK SHOW

なんか、韓国語楽曲のIZ*ONEばかり考えていたけど、そうだそうだ、日本語楽曲も彼女たちの一つの側面なんだ…。

もし、「FIESTA」がそのままリリースされていたら、次のリリースは、日本語楽曲だった可能性が高いでしょう。

そうしたら、また彼女たちは、連日の握手会とハイタッチ会で疲弊していたのかな…と思ったり。身体を壊すメンバーがいてもおかしくない…仮定の上での彼女たちを心配したり。

でも、日本のバラエティ番組で、また彼女たちの姿が見られたんだろうな、と思ったり、もう、いろいろな世界線が、脳内を交差していくわけです。

でも、IZ*ONEは、彼女たち12人であり、PD101問題の危機をこえて、また活動してくれている。「FIESTA」の後は、「SSS」でガールズグループ歴代売り上げ記録を更新した。

自分は、IZ*ONEは、そういう世界線に生きている。なんだか、この1年間の激動を、頭の中で反芻するような時間になっていました。

「グループアイドルの巨大ライブ」がロストテクノロジーになるかもしれない

コロナ禍真っ只中の2020年8月の時点において、12人のグループアイドルが交差しながらライブをし、そのライブを万単位の人が大声を出しながら観覧する、というのは、完全に無理な情勢です。

この映像、たった1年2か月前のものなんですよ。今となっては、「こんなことを出来る時代もあったな」という感慨に浸ってしまう。

大会場を一面に埋めるペンライトの光。そして沸き立つような大歓声。この景色を見るために、見せるために、IZ*ONE本人たちも、スタッフも、ファンも、一生懸命やってきた。

もしかすると、少しすると、また復活する光景なのかもしれませんが、それが、2021年4月というタイムリミットまでに出来る可能性は、あまり高くない。

かなり感染が抑えられている韓国だったら、声を出さないで、という条件付きだったら、もしかすると、出来るかもしれませんが…。日本では厳しいのでは、という気がしてしまう。

メイキングの、本当にたくさんのスタッフさんが関わっている様子も、今見ると、うわーこれを今やったらソーシャルディスタンス取れてないって思うよな…とか考えてしまうんですよね。

そんな状況で、この、今では失われてしまった、グループアイドルの巨大ライブというものを見ていると、ともかく、これが映像として残っていてよかった、本当に良かった、と思うんですよ。

考えたくもない最悪の事態ですが、大人数のグループの大規模ライブをするノウハウが、失われるぐらいに、長い期間開催出来ない可能性すらあると思うんです。

この映像は、2010年代末期の、巨大ライブという一つの文化の、重要な記録になっているな、ということも、考えていました。

どんなに近くても、どんなに没入しても、でも君はそこにいない

大規模なライブの良さは、いろいろありますが、自分が、全体のほんの一部でありながら、それでいて個人である、という、独特の感覚が味わえるっていうところも、あると思うんです。

大きな光の中で、大きな声の中で、その大きな大きな波にのまれながら、その波の一部になりながら、ステージと、どこか一対一で向かい合っているような感覚。

映画館だと、ずっと一対一なんですよ。メインスクリーンでアップになっているメンバー以外にも、左右のスクリーンに、他のメンバーも映ってる。

きょろきょろしながら、あ、こっちはウンビちゃんが映ってる!とか、まぁともかくせわしないけど、もうずっと追えるような感じ。

これは、スクリーンXで制作してくれた大きなメリットだと思います。ライブ感、しかも最前付近で見てるような感覚があります。

でも、本人たちは自分の前にいない。どこまで行っても、彼女たちはスクリーンに映った平面でしかない。

なんか、それが寂しく感じたのかもしれない。

3方向スクリーンで没入感があるだけに、そのことを、強く感じさせられた、というところは、あると思います。

遠く遠くに、豆粒みたいに見える彼女たちでもいいから、自分の声が、大きな波の一滴であってもいいから、届けたい。

なんか、そんな切なさは、上映中、ずっと感じておりました。

なんつうか、遠くからでもいいから、IZ*ONEに会いたいんですよね…。声を届けたいんですよね。

その切なさが、改めて胸に迫るような感覚もありました。

何度でも書く。IZ*ONEは、一つの奇跡です

最終的には、いつも同じ結論に達してしまうんです。何を見ても、何を聴いても。

IZ*ONEは、奇跡のグループだと思う。彼女たちが、結成して、存在しているだけで、本当に奇跡だと思う。

韓国のPRODUCE101シリーズに、日本の48グループが参加する。これ、やっぱり、あり得ない企画ですよ。普通に考えたらリスクが高すぎる。

この企画が通って、番組を制作して、放送して、デビューグループが活動出来た。本当にタイミングがちょっとでも違ったら、実現しなかったと思います。

今、この瞬間に、IZ*ONEがまだ活動していること自体が、きっと、奇跡のような瞬間なんです。

そして、それは、本当に人生みたいだなって思うんですよ。

映画の途中で「この9か月間の…」みたいなことを言ってて、あー、まだ結成から9か月しか経ってない頃なんだよな…って思ったんですよね。

このライブから5か月ほど後、2019年11月から、現在の2020年8月までが、同じ9か月。全然違う9か月。

花道だけ歩いた9か月と、存在を否定され、それでも生き延びることを選択し、懸命に生きてきた9か月。

そしてこれから9か月後、2021年5月には、もう、IZ*ONEは解散している予定です。

 

「EYES ON ME:THE MOVIE」、本当の意味

人は生まれた瞬間から死ぬことが決まっている。その時間に長い短いはあれど、死なない人間はいない。

その、限られた時間の中ですら、突然に人生は断たれることもある。それがいつ来るかなんて、誰にもわからない。

でも、だからこそ、今この瞬間を、生きていくしかなく、それをどう生きるかは、それぞれの意志と選択、だけではなく、様々な状況や出来事にも左右される。

大きく浮かぶこともあれば、深く沈むこともあって、それがいつ来るかは、本当に、本当にわからない。

それを生きるのが人だし、そして、家族は、そこに伴走する存在になるものだと思う。

映画中のコメントで、「WIZ*ONEは新しい家族のよう」と言っていて、ああ、そうだよね。一緒に走っていくしかないんだよね、って思って。

全世界でライブをして、全世界のヒットチャートを賑わせるような、そんな「グローバルガールズグループ」になることは、現実的に言えば、難しいことになってしまった。

でも、新しい家族として、こんなにたくさんの人が伴走している。国を越えて、目の前にいなくても、切ないけれど、でも、伴走している。

もう、その事実、それ自体が、本当に、奇跡的なことだよ、と。そう思ったんです。

ここまで書いて、「EYES ON ME:THE MOVIE」の意味が、やっと、自分なりにわかったというか。

「あなたの目は釘付けよ」みたいな、そういう話じゃなく「ずっと、私を見ていてね」っていうことなんですよね、きっと。

それが、映画という形にまとまったのが、「EYES ON ME:THE MOVIE」ということなんだと思いました、今。

だから、もしよければ、願わくば…もう一本、コンサートムービーでも、ドキュメンタリーでも、彼女たちの姿を、一本の映画にまとめてほしいと思います。

彼女たちが、IZ*ONEとして生きた証として、そして、その伴走者として、ずっと見ていた証として。

そして、出来れば、もっと鮮明な画質で!収益にならないかもしれないけど!よろしくお願いいたします!

損にはならないように、何度も見ますから!とりあえずあと一回は4DXで見ます!!

祝!初のグランドスラム達成 IZ*ONEの1位獲得をまとめてみた(2020年6月29日現在)

やー、幻想童話というかSSSでIZ*ONEが1位獲りまくってますね。2020年6月23日から6日連続、同じ週の音楽番組1位を総獲りして、これをグランドスラムというそうです。どんどん用語が増えていくのだな。

で、なんとなく過去の1位獲得動画を見てたら、もうなんていうか、正直めっちゃ気持ちよかったwというのと、いやー、歴史だな…と思ったので、今回まとめてみます。

基本的にアンコール動画を貼っていきますが、ショーチャンとかは公式アンコール動画がないので番組でのパフォーマンスを。まずは現在のSSSから!

幻想童話(SSS)1週目 6冠

2020年6月23日 The SHOW 1勝(通算15勝)


IZ*ONE, THE SHOW CHOICE! [THE SHOW 200623]


IZ*ONE, THE SHOW CHOICE! (Non-edited ver.) [THE SHOW 200623]

2020年6月24日 Show Champion 2勝(通算16勝)


[쇼챔직캠 4K] 아이즈원 - 환상동화 (IZ*ONE - Secret Story of the Swan) l #쇼챔피언 l EP.359

2020年6月25日 M!Countdown 3勝(通算17勝)

総集編のためUpが流れました。


[IZ*ONE - Up] Summer Special | M COUNTDOWN 200625 EP.671

2020年6月26日 Music Bank 4勝(通算18)

ディズニープリンセスのコスチュームで全員登場。ジャスミンコスでカーペットに乗るユジンが目立ちますが、個人的にはチェヨンにムーランやらせてるのが最高に良かったです。


아이즈원 '환상동화' (Secret Story of the Swan) 뮤직뱅크 1위 앵콜 직캠 (IZ*ONE Encore Fancam) │ @MusicBank 200626

2020年6月27日 Music Core 5勝(通算19勝)

MuCore1位獲得は初。他メンバーより早く1位であることを知ってニヤつくミンジュと、発表直後にめっちゃ絡みに行くユジンが最高にミンジンだ。


[예능연구소 4K] 아이즈원 1위 직캠 '환상동화 (Secret Story of the Swan)' (IZ*ONE No.1 encore) @Show!MusicCore 200627

2020年6月28日 人気歌謡 6勝(通算20勝)

人気歌謡1位獲得は初。途中から自撮り棒が出てきてその動画とキス顔もあります。ありがとうSBS。


[앵콜CAM] 아이즈원 '환상동화’ 인기가요 1위 앵콜 직캠 (IZ*ONE 'Secret Story of the Swan' Encore Fancam)


[앵콜CAM] 아이즈원 '환상동화’ 인기가요 1위 앵콜 셀프캠 (IZ*ONE 'Secret Story of the Swan' Encore SelfCam)

 

ではここからは過去回想編。懐かしくて泣けてくるよ、たった1年半前とかなのに!

La Vie en Rose 3冠

2018年11月8日 M!Countdown 1勝

デビュー11日で1位獲得の快挙。この頃の宮脇さんの韓国語、今聞くと逆に感動します。どんだけ成長したんだよっていう。


[MPD직캠] 아이즈원 1위 앵콜 직캠 4K '라비앙로즈(La Vie en Rose)' (IZ*ONE FanCam No.1 Encore) | @MCOUNTDOWN_2018.11.8

2018年11月13日 The SHOW 2勝

The SHOW1位獲得は初。


IZ*ONE, 1st WIN of THE SHOW [THE SHOW 181113]

2018年11月20日  The SHOW 3勝

2週連続1位獲得は初。こんな緑の衣装あったなー。


IZ*ONE, gets SECOND THE SHOW CHOICE! [THE SHOW 181120]

Violeta 7冠

2019年4月9日 The SHOW 1勝(通算4勝)


IZ*ONE, The Winner of THE SHOW! [THE SHOW 190409]

2019年4月10日 Show Champion 2勝(通算5勝)

Show Champion1位獲得は初。


[MUBEAT X Show Champion] 190410 IZ*ONE (아이즈원) 'Violeta (비올레타)' Full Fixed Cam

2019年4月11日 M!Countdown 3勝(通算6勝)


[MPD직캠] 아이즈원 1위 앵콜 직캠 4K '비올레타(Violeta)' (IZ*ONE FanCam No.1 Encore) | @MCOUNTDOWN_2019.4.11

2019年4月12日 Music Bank 4勝(通算7勝)

Music Bank1位獲得は初。初の地上波1位。


아이즈원(IZ*ONE) - 비올레타 (Violeta) / 190412 뮤직뱅크 직캠 풀캠ver (4K)

2019年4月16日 The SHOW 5勝(通算8勝)

The SHOW 2週連続1位。


IZ*ONE, WIN TWO CONSECUTIVE WEEKS [THE SHOW 190416]

2019年4月17日 Show Champion 6勝(通算9勝)

ショーチャンも2週連続1位。


[Show Champion] 아이즈원 - 비올레타 (IZ*ONE - Violeta) l EP.312

2019年4月18日 M!Countdown 7勝(通算10勝)

Mカも2週連続1位。


[MPD직캠] 아이즈원 1위 앵콜 직캠 4K ‘비올레타(Violeta)’ (IZ*ONE FanCam No.1 Encore) | @MCOUNTDOWN_2019.4.18

FIESTA 4冠

2020年2月25日 The SHOW 1勝(通算11勝)

PRODUCE101シリーズ問題によるカムバック延期と活動休止からの再始動。ウンビちゃん、そりゃ泣くよね…。


IZ*ONE, THE SHOW CHOICE! (Non-edited ver.) [THE SHOW 200225]

2020年2月26日 Show Champion 2勝(通算12勝)


[Show Champion] 아이즈원 - FIESTA (IZ*ONE - FIESTA) l EP.343

2020年2月27日 M!Countdown 3勝(通算13勝)


[MPD직캠] 아이즈원 1위 앵콜 직캠 4K 'FIESTA' (IZ*ONE FanCam No.1 Encore) | @MCOUNTDOWN_2020.2.27

2020年3月3日 The SHOW 4勝(通算14勝)


IZ*ONE, The second consecutive win! THE SHOW CHOICE [THE SHOW 200303]

各番組ごとの通算1位獲得(2020年6月29日現在)

韓国には、2020年6月末現在、6つの音楽番組で1位を発表してます。ゼロ年代から比べると、ホント増えたなーって感じですね。当時はミュバンとインガとMカだけじゃなかったっけ?その中で9週連続1位とか、ほんとGeeすごかったな…。

まぁともかく、ケーブル局と地上波に分けて、IZ*ONEがこれまで獲得した1位を並べてみます。LVRはLa Vie en Roseの略!

ケーブル局 16冠

The SHOW(SBS MTV) 7勝(LVR2 Violeta2 FIESTA2 SSS1)

Show Champion(MBC Music) 4勝(Violeta2 FIESTA1 SSS1)

M!Countdown(M-net) 5勝 (LVR1 Violeta2 FIESTA1 SSS1)

地上波 4冠

Music Bank(KBS) 2勝(Violeta1 SSS1)

Music Core(MBC) 1勝(SSS1)

人気歌謡(SBS) 1勝(SSS1)

SSSはチャートイン2週目以降に踏ん張れるか?&PD101問題の禊は済んだっぽい?

自身初のグランドスラムでチャートイン1週目を回ったIZ*ONE。本当にお疲れさまでした。ファンとしては非常に誇らしいというやつですコレは。

そして火曜日からチャートイン2週目に入るわけですが、ここでどれだけ伸びるか、もしくは踏ん張れるか、というのが、これからの焦点になってくると思います。

おまごるNonstopがThe SHOWとMカで2週連続1位+地上波でもグランドスラムで8冠だったので、このあたりが目安になるかなーという感じですが、BPが先週リリースしてるので、どれだけその合間をくぐり抜けられるか…。

ただ、IZ*ONE自身の記録であるVioletaの7冠は完全に射程距離内に入っていると思います。The SHOWで3週連続1位とかないかなー?ないすかね?いつもお世話になってるんで!よろしくお願いします!

あとですね、FIESTAの時って、完全にPD101問題の影響があったので、ミュバンでも1週しか出してもらえなかったり、扱いがひどかったりだったじゃないですか。Violetaでは獲れた地上波での1位も獲れなかった。でも、まぁしょうがないというか、ホント大変でしたよあの時期は…。

今回は、ミュバンでもディズニープリンセスやらせてもらったり、ミンジュがウマチュンのMCに抜擢されて1位を発表したり、これまで大きな壁だった(と自分は感じてる)人気歌謡を獲ったり、完全に地上波でも1位です。

これさ、本当にすごいことですよ。存在意義が問われてたグループなんですよ。解散濃厚!って報道すらあったグループなんですよ。地獄のFIESTA期を乗り越えて、アンチに対する法的処置を断固とるという発表もして。それに、プロデューサーの退任と、著作権料の問題も明らかになったりした。ホントいろいろあった。

でも、SSSで、どうにか、どうにかガールズ・グループのトップ集団にいることをまた証明できた。いや、ホント、ほんとによかった…。

そりゃ、これからだって、心配は尽きません。そもそもあと9か月とかで解散予定なんですから。あと2曲は活動するつもりだと思うんで、ホントスケジュールはガチガチだと思います。しかも世界が新型コロナ禍でどうなるかわからない。や、ほんと先は見えない。

でも、でも生き延びましたからね、あの時期を。そして今回、結果は出しているわけですから。ともかく、ともかく彼女たちの生命をかけた戦いを応援したいわけですよ…。

他にもいろいろ書きたいことがあるけどまた次回に回します!!やーともかくグランドスラムおめでとう!!

 

 

新作「幻想日記」でついに見えたIZ*ONEの幸せな終わり

なんかキツいタイトルですけども、ネガティブなことを書くつもりはありません。

MVの当日公開延期は、ビンディを削除するためだったみたい

MVが18時に公開される予定だった15日は、そのためにいろいろスケジューリングしていたので、18時になっても全然こねーな…って思ってTwitterを見てたら、公開延期ですって。

なんでだろ?と思ってたら、Teaser1が公開になった時点で、ウンビちゃんの額の宝石が、ヒンディーの既婚女性が額に着けるビンディみたいなので、それはどうなの?っていう意見があったみたい。


IZ*ONE (아이즈원) - 환상동화 (Secret Story of the Swan) MV Teaser 1

www.clipkpop.com

自分はインドの映画もちょこちょこ見てるので、あの額の飾りをつけるかつけないか、っていうのが婚姻状況を表している、というのはもちろん知っていたけど、、ティーザ見て気づかなかった。

以下にビンディについてちゃんとまとめてある文章が。

raani.org

インドの女性が、額の真ん中につけているアレは「ビンディ」と言います。

ビンディには、いろいろなデザインがあり、シールになっていてシートで売っています。 鼻ピアスと同様、結婚しているインド女性で、ビンディをつけていない人はたぶんいないと思います。 ヒンドゥー教では、額は人間の中枢であり、神聖なる部分で体の中でも特別な場所だと考えていて、昔は額に赤い粉をつけていました。お寺に参拝に行った際にも付けたりします。

(中略)

話は、ビンディに戻りますが、昔は赤い粉を額につけていたのですが、たぶん粉は面倒だという理由で、赤くて丸いシールを貼るようになりました。 いつからか次第に、赤くて丸いシールだけでなく、いろいろなデザインや素材のものが作られるようになりました。 最近では、宗教的な意味合いというよりはむしろ、単なるファッションという色合いが濃くおしゃれとして楽しんでいます。

そんなわけで近頃では、赤くて丸いビンディは全然イケていないので、それをつけている人はほとんどいません。 おめかしする時の必須アイテムとして、ダイヤモンドのようにキラキラした石がついていたり、ゴールドの縁取りがあったりするゴージャスな「勝負ビンディ」もあります。(笑) パンジャビドレスや、サリーの生地の色にあわせて同系色のものをつけるとおしゃれ度UPです。 ファッションですから、様々な流行もあります。

 あれ、カッコいいけど、ちゃんと意味があるものなので、ちょっと前にNHKで「うちは家族で自作スパイスカレーを楽しんでます!」みたいなほっこりレポートがあった時に、5歳くらいの娘ちゃんの額に赤い印をわざわざつけてカレーを食べてて、「や、それ既婚の証なんだけども…」と、なんかちょっと複雑な気持ちになったことがあったのを思い出しました。

閑話休題。今よく見てみると、ティーザ2の時点でちゃんと消してあるんだよね、ウンビちゃんの額の飾り。


IZ*ONE (아이즈원) - 환상동화 (Secret Story of the Swan) MV Teaser 2

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先ほど上がったMVのメイキング映像でも、ビンディは全くついてない。これたぶん全部CGで消したんじゃなかろうか…。


IZ*ONE (아이즈원) 3rd Mini Album [Oneiric Diary (幻想日記)] MV Making Film 

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IZ*ONEに変なあやはつけさせない、制作陣の心意気を見た

そしてもちろん、MVでも額の飾りはついてない。それだけのために一日弱、公開遅らせたの?っていう意見もあるとは思うけど、自分としては、これは英断だったと思うんですよね。

ともかく、IZ*ONEの作品は、細心の注意を払って制作したほうが良いと思うんです。や、どんなグループだってそうですけども、IZ*ONEは特にそうだと思っている。

だってさ、事務所がまとめた誹謗中傷、14GBだそうですよ。人気もすごいけど、ヘイターもめちゃめちゃいっぱいいる。しかも、PRODUCE101シリーズ問題で直面した解散の危機を乗り越えてから半年も経ってない。

danmee.jp

日韓の問題が絡む要素だったらめちゃめちゃ気にしていると思うし、あとは前回のアラベスク風の装飾とか個人的にはちょっとドキドキしたんですが、イスラム教の関係だったりは、ある程度気にしてると思うんです。

そんな中でヒンディーの額飾り問題がスルーされていて、MV公開ちょっと前にわかった。そのまま公開しちゃうっていう手もあったんだと思うけど、それはしなかった。

変なあやをつけて、せっかくのカムバックをふいにしたくない、という制作陣の気持ちが透けて見えるようなMV公開延期とビンディの削除だと感じたわけです。

新鮮味はないけど間違いはない、タイトル曲とMV

個人的に、最初にパフォーマンス動画で見た時は、えーって思ったんですよね、「幻想童話」はあんまり音楽的に面白味はないと思う。前回の記事でもまとめたように、MosPickが得意なミドルテンポのラテントラックで、ラヴィアンのようなじわじわしたビルドアップや、突然のギアチェンジのような仕掛けはない。


IZ*ONE (아이즈원) - 환상동화 (Secret Story of the Swan) MV

しかもやっと公開されたMV、完全にこれ宇宙少女の4年前の曲「Secret」じゃないですかってなるんですよ。いろんなところで言われまくってますけども。


[MV] 우주소녀(WJSN)(COSMIC GIRLS) _ 비밀이야 (Secret)

両方とも、MVのディレクターはziyong kim(fantazylab)。他にもCherry Bulletの「Q&A」やRed Velvetの名作「Peek-a-boo」、そして少女時代「Holiday」と、ガールズだけでも結構印象的なMVを手掛けてます。

vimeo.com

いろんなスタイルのものを手掛けてるので、ここまで似てるっていうのは、ちょっと意識してる?という気もするぐらい。空飛ぶ車のシーンがめちゃめちゃ似てるんだよな。

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「FIESTA」とか、今見てもつってもたった4か月前の作品ですが、それにしてもめちゃめちゃ鮮烈じゃないですか。いきなりカンディンスキーの絵が倒れたりして。いろんな含みがあるだろうなっていう絵の連続は、IZ*ONEはオリュンポスの十二柱!という解釈も生み出しました。

なんちゅうか、個人的には今作はそこまでいろいろ考察や解釈をするような濃厚さとか奥深さは感じないんですよね。職人にそれっぽく得意なスタイルで作ってもらった、という感じ。新鮮味は正直そんなにないですが、でも画的にはキレイです。

むしろこちらがお楽しみ?珠玉のアルバム曲たち

今作、そんな感じになるかなーと思ったんですけど、音的にはアルバム曲の方がタイトル曲よりも面白いと思います。

ハイライトから最高曲なことが約束されていた、e.one×ひぃ様作詞の「回転木馬 Merry-Go-Round」は、広がりのあるストリングスに爽やかなギター、ベースラインが跳ね回り、四つ打ちで踊らせる曲。


'최초 공개' 아이즈원(IZ*ONE) - 회전목마 (Merry-go-round) | IZ*ONE COMEBACK SHOW ONEIRIC DIARY

完全に宇宙少女の名アルバム曲「Miracle」ですよね。ちょうど3年前の曲だ。この時の活動曲が、「Happy」で、いきなりその路線行きます?って面食らった覚えが。

や、マジで今回、活動時期もそうだけど、宇宙ちゃんとアイジュちゃんが重なりまくってるんですよね。スタシの中の人が動いてます?


[WJSN - Miracle] Comeback Stage | M COUNTDOWN 170608 EP.527

ひぃなこダブルセンターという大天才な編成からはじまる「Pretty」もめちゃめちゃ爽快感のあるエレポップに仕上がってる。こういう曲、間違いなくIZ*ONEの色の一つなんですよね。活動曲にはならないかもしれないけど、ライブの長丁場で、中盤あたりにこの曲やったら盛り上がりますよ。


'최초 공개' 아이즈원(IZ*ONE) - Pretty | IZ*ONE COMEBACK SHOW ONEIRIC DIARY

そして、地獄の活動停止期間からの復活とファンへの感謝を歌って「With*One」なんて涙なしに聞けます?!昨夜、自分なりに日本語訳をしようと思って仕事量が多すぎてやめて記事化できなかったのでした。なので消えちゃうかもですが、日本語訳してる方の動画貼っておきます。


With*One_IZ*ONE【日本語字幕/カナルビ】

ていうかですね、あの、存在自体を否定されるような時期を、こんなに早く楽曲化するって、なんちゅうかちょっと考えられないというか、それでも今やらないといけない、と思ったんだろうな、と感じたんですよ。だって、IZ*ONEには、もう10か月しか時間がないんです。

「Oneiric Diary」は、IZ*ONEを幸せな終わりへ導くための一枚?

まだCDが届いていないので、すべてを受け取りきれていないのかもしれないけど、今作は、なんていうか、IZ*ONEが活動するということに主眼が置かれた作品だな、と感じています。

アルバム「Bloom*IZ」は、ものすごくたくさんのコンペを経て集まった楽曲たち、という印象があったんですが、今作「Oneiric Diary」は、ともかくIZ*ONEに合う楽曲を集めて、そしてファンへの感謝を歌う曲を入れた、という構成なのではないかと思っていて。

MVもこれまでみたいにいろんな要素てんこ盛りではなかったし。前回のリリースから4か月しか経ってないという時間的な問題以上に、本当に急ピッチで作業が成されていったんじゃないでしょうか。

でも、それは、やっつけで作ったというよりも、出来る限り早く、IZ*ONEという存在を作品という形に落とし込むべきだ、という意図を感じるんです。

そしてその作品は、メンバーひとりひとりにとって、そしてファンにとって、よりよい思い出にならなければならない。クレームが入りそうな要素があればしっかり対応しておく。

そしてそれは、もう1年を切った、IZ*ONEの終わりがなるべく幸せになるための布石なのではないでしょうか。

完全に妄想 なんでサナキに作詞が回ったか

もう一つ、これは完全に自分の妄想でしかないんですけど、日本人メンバーが全員作詞に携わってるじゃないですか。

これ、作詞した印税がメンバーに渡る前に、日本側の事務所にわたって、そこから分配なり、お給料になるなり、するんじゃないかと思うんですよね。

新型コロナウイルス問題で、IZ*ONEはいつ日本での活動が出来るか分からない状態です。もしかすると、これから10か月のうちにほとんど日本での楽曲リリースは出来ないかもしれない。

ていうか、日本楽曲のマネタイズ方法である、特典会が全然出来ない状態なんですよ。やるにしたってかなり規模を小さくしないとできないでしょう。

さらには、韓国でリリースされた作品は、営利分はすべて中小事務所支援ファンドに回さなきゃいけない。や、日本側の事務所に本当にどうやってお金回すんだっていう状態じゃないですか。

ぜんぜんお金回せないんだったらもう日本人メン引き上げます、ということだって、全然あり得る状態だと思うんです。でも、今のところ、そうなっていない。

もしかすると、日本人メンがそれぞれ作詞して、その分が日本側の事務所にちゃんと回ることで、IZ*ONEというグループ自体が存続できている、ということなのかもしれない、と考えたわけです。

これは、ほんとに自分の妄想でしかないので、全然そんなことじゃないのかもしれないですがw

ただ、日韓のコラボグループであることをはじめ、IZ*ONEは本当にコストがかかるグループだと思いますし、これまでに直面した危機の大きさと数も、まさしく歴代級の規模だと思うんです。

でも、それでも約束の2021年4月まで、どうにか完走しようとしている。周りも完走させようと必死に動いている。

それは、彼女たちの魅力や人柄でもあり、彼女たちにほれ込んだファンみんなの力の結晶でもある。

もちろん永続的なグループになったら嬉しい。でも、それはまさしく幻想であり、おとぎ話です。

現実に、IZ*ONEが、幸せな終わりを迎えるために、いよいよ物語が動き始めた。今作「幻想日記」からは、そんなことを感じました。

<追記>

この話をしようとしてたのに入れ込むの忘れてた。韓国の音源チャートを席巻しまくってるみたい。

韓国のファンがものすごい気合入れて動いてるんだろうなーっていうのは伝わるし、一般層の耳にも届きやすくなるだろうなーってのも思います。

news.kstyle.com

音楽番組の1位どれだけ獲ったか、みたいなところから離れたっていいのではと思ってはいるものの、それでもやっぱり獲れたら嬉しく、そして今回結構とるのでは、という気もしてまいりました。

 この夏、明洞ふらふら歩いてると普通に幻想童話聴こえるんだろうなー。いいなー。

IZ*ONE「Oneiric Diary」リリースに向けての期待と不安をまとめておく

いよいよ来週15日に迫っております、IZ*ONEの3rdミニ「Oneiric Diary」。ハイライトメドレーも既にリリースされていて、アルバムの概要はつかめる状態。


IZ*ONE (아이즈원) 3rd Mini Album [Oneiric Diary (幻想日記)] HIGHLIGHT MEDLEY

どのタイミングでどう書こうかなーとずっと悩んでたんですけど、なんか暑くて夜中に目が覚めたので今書きますw

個人的に、今作に対してめちゃめちゃ期待と不安が入り混じった状態なんですよね。

これまでは結構期待ばっかりだったので、ちょっとザワつく感じ。

でも、いいカムバになりそうだなーという気もするし、ホントわかんないのです。なので、ここで一度まとめておきます。

今回も制作陣から見る「Oneiric Diary」

2ndミニ「Heart*IZ」と1stフル「Bloom*IZ」でやった企画で、まぁもう皆さんTwitterなりブログなりでいっぱいまとめておられますが、自分もやっておきます。

nanjamon2.hatenadiary.jp

nanjamon2.hatenadiary.jp

1 Welcome

作詞作曲編曲 MosPick

今作は、デビュー曲「La Vie en Rose」の作者であるMosPickが前面に出ていて、イントロ曲からいきなり全開、という感じ。

もともとMosPickはCUBEでの仕事が多くて、ラヴィアンもCUBEのCLCに書いた曲がIZ*ONEに回ってきた、という経緯があります。以下記事でまとめております。

nanjamon2.hatenadiary.jp

で、このイントロ、個人的には結構楽しみで、良イントロのアルバムってやっぱり高まりますよね。一つの世界観にグワーッと没入していく感じ。

個人的にいつもイントロ曲が好きなのがLovelyzで、2018年時点までのものをまとめた動画みたら、やー、まじでいいわ。このクオリティのイントロ曲になるんじゃないかと期待しております。


Lovelyz Intros Compilation

2 환상동화 Secret Story of the Swan

作詞作曲編曲 MosPick

個人的には活動曲が一番不安なんですよねw や、これまでの韓国活動曲の中でいちばんベタっぽくないですか?IZ*ONEらしさよりも、MosPickらしさの方が前面に出ちゃってるというか…。

聴いてて、BVNDITの「HOCUS POCUS」がすぐに思い浮かんだんですけども、まぁでもこの曲めちゃめちゃ好きではあるんだよなー。


BVNDIT (밴디트) - Hocus Pocus MV

ミドルテンポのデビュー曲らしくない雰囲気のラヴィアン、テクノ色が濃厚なVioleta、そして解散の危機を乗り越えて、爆発的に盛り上げたFIESTAと、いわゆるフラワー三部作がかなり完璧だったと思うので、今作のハードルめちゃめちゃ上がってますよね。

ただ、振り付けと衣装を合わせた全体的なパフォーマンスや、MVを見ると全然印象が変わるっていうのはあり得ますよね。

ちなみに今回も振り付けはFREEMINDダソム先生みたい。まぁこの時点で優勝って気もするんですよねー。

3 Pretty

作詞 Bull$EyE, real-fantasy, 그린

作曲編曲 real-fantasy, Bull$EyE

一番フラットな気持ちでいられるのがこの曲かも。Bull$EyEは「Bloom*IZ」収録の「OPEN YOUR EYES」にも参加してますね。その時にも貼りましたが、作曲したNATUREの「BING BING」はカッコイイ。


NATURE(네이처) "빙빙 (Bing Bing)" Choreography Video

あと、real-fantasyという人は、K-POPいろいろ手掛けてるんだけど、最近では中国の青春有你2のテーマ曲「YES!OK!」も手掛けてるようです。結果出てますが、これ最初からちゃんと見たらやっぱ面白そうだなー。話めっちゃズレてますが!


【SUB】YouthWithYou 青春有你2 : Theme song ‘YES! OK! ' 主题曲舞台《YES! OK! 》| iQIYI

4 회전목마 Merry-Go-Round

作詞 本田仁美

作曲編曲 정호현(e.one)

やー、なんちゅうかガールズ・グループB面良曲最右翼といいますかね、最高ですよねコレ。なんでこっちで活動しないの~って言われるやつです。

作詞は我らがワールドクラスひぃ様、そして作曲はe.oneのチョン・ホヒョン。これまでIZ*ONEの活動曲を続けてe.oneのチェ・ヒョンジュンが手掛けていたのですが、今回は相方さんがアルバム曲を手掛けましたね。

コンビでは宇宙少女の大名曲「Secret」とか、アルバム良曲「Miracle」を手掛けました。


[MV] 우주소녀(WJSN)(COSMIC GIRLS) _ 비밀이야 (Secret)


[WJSN - Miracle] Comeback Stage | M COUNTDOWN 170608 EP.527

最近はそれぞれに手掛けている曲も多くて、チョン・ホヒョン一人での仕事だと、ARIAZのデビューアルバムはトータルでプロデュースのようです。目立たなかったけどイイ曲多かったよね。


ARIAZ (아리아즈) - 까만 밤의 아리아 (Moonlight Aria) MV

5 Rococo

作詞 KZ, 비오(B.O.), PUYO

作曲 KZ, HONEYSWEAT,비오(B.O.), PUYO

編曲 KZ, HONEYSWEAT

これも手堅いですね。KZ&BOコンビでは、宇宙少女の「AS YOU WISH」っつかイルリイルリラを手掛けております。


[MV] 우주소녀 (WJSN) - 이루리 (As You Wish)

そして、PUYOって名前、どこかで見たことあるなーと思ったら!日プの!「やんちゃBOY やんちゃGIRL」ですよ!韓中日のPDシリーズがIZ*ONEのアルバムで繋がっている!


PRODUCE 101 JAPAN|♫やんちゃBOY やんちゃGIRL@#9 コンセプトバトル

これご本人のTwitterアカウントよね。なんかすごい気さくに日本語で書いてらして、もっと日本がらみのお仕事増えたらいいなー。あと、現在の日プ勢のいろんなことを頭に入れてもう一回見ると、なんかもうホントいろいろ考えちゃいますよね…。

6 With*One

作詞 IZ*ONE

作曲編曲 Psycho Rabbit (권은비, 정성민, 신용수)

IZ*ONEのメンバー全員で作詞して、ウンビちゃんが所属する制作チームPsycho Rabbitが作曲編曲して、ファンに向けての楽曲をリリースって、まぁもうストレートに嬉しいですね。

っつかですね、ウンビちゃんは抜けてるようにふるまってるけどホント才能の塊ですよね。「FIESTA」をオリジナル振り付けでやってる動画とかあって、これとか見てると、IZ*ONEが契約通りの期間で解散となったとして、どこかのグループに入るよりもトレーナーとしてやったほうが合っているのでは…と思うほどの覇気があります。


FIESTA - IZ*ONE / Spella Choreography / Urban Play Dance Academy

7 幻想童話 Secret Story of the Swan (Japanese ver.)

作詞 MosPick 訳詞 宮脇咲良矢吹奈子

作曲編曲 MosPick

8 Merry-Go-Round (Japanese ver.)

作詞 本田仁美

作曲編曲 정호현(e.one)

日本のWIZ*ONEとしては泣いて喜びたいオフィシャル日本語バージョン収録。しかも日本人メンバーが訳詞しております。つか、ひぃ様は完全にバイリンガルになっておられるのだろうか…。ワールドクラスすぎるわ…。

波乱の1年を経て、IZ*ONEの新章は如何に

ハン・ソンスの手を離れたIZ*ONE

や、もう、要するにわかんねーわって話しか出来ないんですけど、4月でPLEDIS社長ハン・ソンスがIZ*ONEのプロデューサーを退任し、OTRとSWINGエンタの共同マネージメント体制に移行しました。

news.kstyle.com

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そしたらPLEDISがBig Hitに買収されるわ、ハン・ソンスが妻の名前で作詞に参加してて、著作権を取得してたということが明らかになるわ、なんかいろいろあったんだな、という展開に。

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わかんないんですけど、すげー単純に、ハン・ソンスの名前で作詞に参加してたらこんなめんどくさい話にはならなかったと思うんですけど、そういうことじゃないんですかね、コレ。

奥さんの収入として計算したほうがなんか税金的にお得、とかそういう話だったり?でもそんな節税のために危ない橋を渡りますかね、ホントわかんないんですけども。

でも、さっきも書いたけど、フラワー3部作良かったと思うんですよね。これがIZ*ONEだ、というヴィジョンがあって、それがしっかり表現されつつ、オリジナリティもあったと思う。

経営者とかマネジメントとか、そういうところでは、なかなか難しいのかもしれないけど、プロデューサーとしてのハン・ソンスは、間違いなく色のしっかりした人だったと思う。

この手を離れての活動曲が、今のところ、グループの色よりも作曲者の色が濃く出ているように感じていて、そこはちょっと心配ではあるのです。

ただ、MosPick色を強く打ち出している、というのは、つまりはデビュー曲であるラヴィアンを強く意識した、ということでもあるんですよね、多分。

新マネージメント体制での原点回帰、みたいな意味合いもあるのかなぁと思いました。まぁ、ほんとパフォーマンス見ないとわかんないってのは間違いないんですけどw

2020年6月は、近年まれに見るカムバ大戦期

PD48騒動からのIZ*ONEカムバ期は、あえて大きなグループとぶつけて、なんというか話題になりすぎないようにしてる?という気すらしてしまいますが、今月はホントに大渋滞。女子だけでもこんな感じ。

6月1日 TWICE/MORE&MORE


TWICE "MORE & MORE" M/V

6月9日 宇宙少女/Butterfly


[MV] 우주소녀 (WJSN) - BUTTERFLY

6月9日 チョンハ/Be Yourself


청하 (CHUNG HA) - Be Yourself MV

6月10日 DIA/Hug You


[DIA]다이아 - 6th MINI ALBUM 'Flower 4 Seasons’ Highlight Medley

6月11日 MOMOLAND/Starry Night

news.kstyle.com

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6月18日 WekiMeki/Hide and Seek

kt.wowkorea.jp

6月中 BLACKPINK先行曲(本格カムバは9月?)

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 BLACKPINKは昨年4月に発売した「KILL THIS LOVE」以来、約1年2ヶ月ぶりにカムバックを発表した。6月に発売されるBLACKPINKの新曲は、9月頃に発売を予定しているフルアルバムの先行公開曲で、現在メンバーたちはミュージックビデオの撮影準備やダンスの練習など、アルバム制作の仕上げに取りかかっているという。

 どこで一位獲るんだよって話で、THE SHOWでお願いします!って感じですけども、同時に、「音楽番組一位獲得数=強さ」みたいなレースとは別のところでやってほしい気もするんです。もうね、彼女たちが存在して、発信して、音源だして、パフォーマンスする、それだけでね、もう、ホント奇跡なんですから。これまでの1年半で死ぬほど痛感してますから。

会社が儲かるとか、夢をかなえるとか、そういう話じゃなくて、もう、なんというか、あなたがいて私がいる、それってすごいことだよね、ということを確認させてくれる感じなんですよね。

まぁそれって非常にアイドル的で、規模は関係ないんだよな。規模がデカい方がいろんな人に届くから面白いけども。

というわけで、期待と不安をいろいろ書いてるうちに信仰告白みたいな感じになってしまいましたが、それがIZ*ONEなのだと思います。

あと5日でカムバですが、2019年11月11日カムバ予定が4日前の7日にショウケース中止になってますからね。いろいろあって結局2020年2月17日まで先延ばしになったという…。

や、なんか、そう考えてみたら、今回、たぶん15日にカムバ出来るな、という感じなことが、もうとても嬉しいし、喜ぶべきなのかなーと思いました。

ホントなんか天変地異とか驚天動地の展開とかいらないですからね!みんな無事に6月15日を迎えられますように!!!!!!!!!!!!

20年代を切り開く藤井風をもう少し掴むために Yaffle、小森雅仁、藤井空

ほんとに久々に、日本のアーティストでは「なんじゃこりゃ!」と思ったんです。今話題の藤井風くん。既にいろんなところで話題になってるので、後追いではあるんですが、調べ始めたのでまとめます。調べたくなる人なのよ。

孤高の才人、藤井風のオリジナル楽曲群

今、上がってる中でも最新のMVが『キリがないから』。これ、最初の出音から反応するでしょ。一瞬のノイズからの浮遊感のあるシンセ、そして色気溢れる声。

ともかく編曲のセンスが良いんですよ。エレクトリックで広がりがあって、抑揚もしっかりついている。そこに何重にも重なった声がかぶさってきて、何度も聴きたくなる。


藤井 風(Fujii Kaze) - "キリがないから"(Cause It's Endless) Official Video

個人的に最初に耳にして「うわッ」と思ったのが『優しさ』。ピアノに耳を奪われて、そこから繊細な声がスーッと入ってくるという。

メロディーも、ものすごく分かりやすくて、これはマスにも十二分に売れるだろうなーと思ったんですよね。久保田利伸平井堅宇多田ヒカルといった、大ヒット歌手たちの系譜に繋がるんだなーと。


藤井 風(Fujii Kaze) - "優しさ"(YASASHISA) Official Video

エレピの優しい音色と囁くような歌声から、サビの優しいコーラスで「もうええわぁ」と歌われる『もうええわ』も、ベタかもしれないけど、独特の優しさと切なさがある。サビの後のピアノのメロディがなんかめちゃめちゃ泣けるよね。なんだろうコレ。


藤井 風(Fujii Kaze) - "もうええわ"(Mo-Eh-Wa) Official Video

こう聴いていくと、デビュー曲の『何なんw』はものすごくキャッチーで、それでいて、散りばめられた岡山弁のフックもあって、これでデビューしようというのは、すごくわかるという。


藤井風(Fujii Kaze) - “何なんw ”(Nan-Nan) Official Video

というMVを見てた時に、何の設定か、ハングルで字幕がずーっと出てて、オフィシャルなもんじゃないんですけど、あー、こうやって音楽というか文化が国を越えてお互いに影響していくんだなーと思ってめちゃめちゃ感慨深かった。

あと曲の説明してるのが英語なんだけど、この感じで全然嫌味がないのが凄いな。嫌味を感じてた方がしょうもないって話なんですけど。


"キリがないから"って何なん Kaze talks about “Cause It's Endless”

ちょっとだけ寄り道 藤井風が好きならこのあたりのKはいかが?

自分はここ数年はK-POPばっかり聴いてて、ダンスミュージックが下敷きにあるポップスは、韓国がめちゃめちゃ強かったじゃないですか。そこに全然負けない強い曲が出てきたなーって思ったんですよね。

すぐに頭に浮かんだのが、ウソク×グァンリンの『IM A STAR』とか、JBJ95とかで、もっと似てる曲はあると思うんですけど、ここら辺の音の質感に似てる気がするんですよね。PENTAGON本体の名曲『Shine』の方が似てるかなー?まぁ曲が好きなだけなんですけど。


[MV] WOOSEOK X KUANLIN(우석 X 관린) _ I'M A STAR(별짓)


JBJ95 - AWAKE MV


[MV] PENTAGON(펜타곤) _ Shine(빛나리)

や、男性ソロということでいったらDEANやジコと比肩するべきなのか?ともかく、このあたりの曲を聴いたときのワクワク感をもらえる男性ソロが日本から出てきたというのは、うわーやったね!って感じなんです。


DEAN - instagram


[MV] ZICO(지코) _ Any song(아무노래)

まずは参加してる作家から!プロデューサーを務める国際派Yaffle

個人的には、まずこの音作りを誰がしているか、ということが気になったのです。で、公式サイトのプロフィールには、このようにある。

fujiikaze.com

5月20日(水)、1st Album『HELP EVER HURT NEVER』(全11曲)をリリース!
作詞作曲は全曲「藤井 風」。サウンドプロデューサーに「Tokyo Recordings」の主宰として数々のアーティストをプロデュースする「Yaffle」氏を迎え、ファーストアルバムにして2020年を代表する名盤が誕生した。

このYaffleという方が、サウンドメイキングを指揮しているのだろう、と思いまして調べてみたら、なんつーか面白い人をいっぱいプロデュースしているんですよ。

www.fujipacific.co.jp

Tokyo Recordings の設立メンバーの一人で、Capeson のプロデュース、柴咲コウ水曜日のカンパネラ上白石萌音、Charisma.com、SIRUP、iri らのアレンジや楽曲提供から CM、映画『ナラタージュ』などの音楽制作等、幅広く活躍する気鋭のソングライター/プロデューサーである。

以下の記事にはルーツになった楽曲のプレイリストとこれまでにプロデュースした楽曲のプレイリストがあるんですけど、ルーツ曲は玉置浩二とかスキマスイッチくるりが入りつつ、SqureapusherやAphex Twinも入り、クセナキスも入ってて、あとはtoeの『グッドバイ』とか、Mura Masaも入ってるし、そうそう、HYUKOHも入ってた。自分がわかる範囲で見ても、めちゃめちゃ幅広い。

mag.digle.tokyo

プロデュース楽曲も見てみよう。Tokyo Recordingsの盟友、小袋成彬との『Lonely One feat. 宇多田ヒカル』のスタジオリハにはYaffleも映っている。スタジオでリハしてるだけなのに、静謐さとドラマティックさの両立っぷりが、まぁすごい。


小袋成彬 「Lonely One feat. 宇多田ヒカル」スタジオリハーサル映像

あとはChelmicoスタジオ訪問をしてる動画とかもあります。飛び飛びで見てみたけど、ホントに小袋氏とツーカーの仲なんだなーってのが伝わる感じ。

で、Yaffle名義で、イタリアだったりスウェーデンだったり、いろんな歌手との作品作りもしてる。


Yaffle - UNIKA feat. Raphael Gualazzi (Official Lyric Video)

www.youtube.com

先ほどリンクしたインタビューでは、以下のように語っております。この方向性を持ったYaffle名義でプロデュースしたのが藤井風、というのが、一つのキーだと思います。

ーYaffleプロジェクトはどういったものにしていきたいと思っていますか?

面白いものは作り続けたいですよね。自分の実績が増えて興味を持ってくれる人が増えれば、僕を媒介に色々な人を繋げていきたいです。イタリア人のジャズマンの演奏にフランスのラッパーをのせるみたいな。

あとはローカル的な曲にも惹かれてますね。イタリア語圏とかフランス語圏とか中国語圏とか、その中で文化ができているけど世界的なチャートには反映されない音楽とか。

実際ラファエル・グアラッツィっていうイタリアの歌手にイタリア語で歌ってもらった曲も作ってるんですよ。言ってる意味はわからないけど、彼らのローカル言語で歌ってもらったほうが説得力があるような気がして面白いんですよね。

あー、あとプロデュース楽曲の中では、iriの『Clear Color』がすごい好きなんだけど、フルでYOUTUBEになくて、ダンスクルーがショートで踊ってるのがあるのでそれ貼っときます。これで本人たちが歌ってたら完全にKのボーイズグループだよねw


Clear color - iri | CRAZY BUT

サウンドメイキングのもう一人の重要人物、小森雅仁

で、藤井風公式Twitterで、プロデューサーのYaffleと並んで、アルバムの重要人物として挙がっているのが、小森雅仁という方。

手掛けた楽曲を挙げて行けばキリがない感じなんですが、iriつながりだと『24-25』のミックスを担当しているそう。


iri -「24-25」Music Video

この方、もう既に音楽ナタリーで単独インタビューがあったりします。しかもエンジニア連載の第一回ですよ。若手ってあるけどむちゃくちゃメジャーなところで仕事してる。優秀なんすね。

natalie.mu

インタビュー読むと、米津玄師の『海の幽霊』とかめちゃめちゃ共同作業ですねコレ。インタビュー読むと『Lemon』にも『パプリカ』にも携わってるみたい。


米津玄師 MV「海の幽霊」Spirits of the Sea

──小森さんはボーカルに積極的にエフェクトをかけることが多いと感じました。例えば米津玄師さんの「海の幽霊」(2019年6月発売)は、ボーカルにかなり極端なピッチ補正をかけて、エフェクトとして機能させていますよね。曲自体は普通に美しい方向性の作品なのに、あそこまで歌に大胆なエフェクト処理をしているのが新しいなと思ったんですが、あれはどういった経緯でかけることになったんですか?


あの処理は僕がやったわけではなくて、最初から米津さんがそういうアレンジにしたいということだったんですね。僕が歌録りをして音声データを渡し、ご本人が処理してきたものを受け取ってミックスしました。なので米津さんによってエフェクトがかけられた声とストリングスなどの音を、トラックの中でいかに自然に共存させるか調整するのが僕の仕事でした。曲の中にドラマチックな展開があったほうがいいと思ったので、エフェクト音はバースではモノラルで、サビになったときにステレオに広がるような処理をして。

で、既にYaffleとも結構タッグを組んでるようです。藤井風の広大な音楽世界は、名うての職人たちによって作り上げられていたのだわ。

──アーティスト自身がエフェクト処理したり、アグレッシブなオーダーを具体的に指定してきたりすることはよくあるんでしょうか? 例えば、SANABAGUN.やTHE THROTTLEのフロントマンを務める高岩遼さんの「ROMANTIC」(2018年10月発売「10」収録)でもピッチシフトが使われていますが。


高岩さんの曲に関しては、プロデューサーのYaffleさんからすでにエフェクト処理されているデータを渡されることが多いですね。Yaffleさんも自分で打ち込みやアレンジをやる方で世界観ができあがっているので、それをどう具現化するか、再生環境を選ばない立体的なミックスにするかというのを考えながらやっています。


高岩 遼 - ROMANTIC

ちなみに先ほど貼った『UNIKA』もYaffle&小森タッグによるもの。やー、このコンビがデビューアルバムを手掛けるってホントに期待されているからこそだよなー。

──先ほどYaffleさんは最初から楽曲の世界観ができあがっているという話がありましたが、どういうやって作業を進めていったんですか?

Yaffleさんの場合、毎回ご本人がしっかり作った参考用の2ミックスがマルチトラックと一緒に送られてくるんですね。なのでそれを聴いて、そこに寄り添いながらかつ自分の提案も入れながらやっていく感じですね。「UNIKA」に関してはレンジ感は広くモダンな雰囲気にしながら、ベースなど1つひとつの楽器はビンテージ感のある音にしました。

デビューして5か月だけどYOUTUBEでは10年選手

で、まだ終わらないんですよ。ここでまた、藤井風ご本人にスポットを当ててみましょう。

公式YOUTUBEチャンネル見てみたら、なんかすごい何年も前の弾き語りがいっぱい出てくる。どうやら、YOUTUBEでいろんな曲をカバーしてきてるみたいなんですよね。

そして、その選曲がものすごい。個人的な思い入れというか、2000年前後に青春を生きていた人だったら嫌いな人います?ぐらいの名曲、キリンジの『エイリアンズ』は、歌ってなくてキーボード弾いてるだけなんだけど、これもう泣きますよ…。


エイリアンズ(キリンジ)ピアノ

2018年に撮影されたとは思えない質感の東京事変群青日和』。なんか初期B'zみたいな風情があります。


群青日和/東京事変 男 カバー (-7キー)

めっちゃくちゃに選曲が良いんですよ。ものすごいベタなヒット曲もあるんだけど、2019年に『君は1000%』のカバーをこのクオリティでやってくれるのは貴重だと思う。


君は1000% / 1986 OMEGATRIBE

中華丼の具と共に歌う『フライデーチャイナタウン』も最高だった。楽曲のチョイスが素晴らしすぎませんか。


Yasuha (泰葉) - Flyday Chinatown フライディ・チャイナタウン カバー

実は、もう10年ぐらい前からのカバー曲の演奏がYOUTUBEに上がっているのだ。ともかくいろんなことのアーカイブ化がリアルタイムでYOUTUBE上でなされるようになってからの人、というのが新時代ですよね。

『Moon River』を演奏してるのは、12歳の頃だから、2009年とか2010年の映像。アップされたのが2012年。全然ぽっと出なんかじゃない。10年選手なんです。あ、一番古い動画が2009年に上がってたので11年選手だな。


"Moon River" 12years boy played by ELECTONE

 『フライングゲット』のカバーも2011年にアップされてる。当時中学生とか。他にもアダルトな『おどるポンポコリン』とか日本を代表する楽曲になりつつある『Plastic Love』とかいろいろある。まだ全然聴ききれてない。

最強のパートナーにして実の兄、藤井空

で、藤井風少年のYOUTUBE動画、一人での演奏だけじゃなくて、二人でやってるsolakazeというチャンネルもあるんですよ。

一緒にやってるのが空さん、実のお兄さんなんです。これがねー、選曲がイルすぎるっていうか、昭和歌謡すぎるっていうか、マジでやばい。今年43歳の自分でも「古いな~」って思う曲ばっか。今の70代後半とかにとってはストライクなんだろうか。


大阪ラプソディ   海原千里・万里

裕ちゃんの『錆びたナイフ』に、『僕は泣いちっち』とか、昭和ど真ん中。お兄さん、ピアノだけじゃなくてトランペットも出来るし、オカリナも出来るんだよね。

このお兄さんの手堅い佇まいがあってからこそ、藤井風のやんちゃ感というか、わが道を行くというか、かなり浮世離れした生き方が許されているような気がする。最高のパートナーだよな。

www.youtube.com


僕は泣いちっち (守屋浩)

で、お兄さんもめちゃめちゃピアノカバーあげてて、都庁ピアノで、弟の『何なんw』をカバーした動画なんてあるんだよ。弟の野生が突き上げるような楽曲を、本当にキラキラと愛情深くカバーしてる。そこに藤井風本人が「待ってました♡w」とかコメントしてるんだよ。


何なんw

あとは、先述のYaffle小森コンビが手掛けてるiriの曲を、川崎のストリートピアノでカバーしてるとかも、これもなんつーか、隠された文脈が豊かすぎるんだわ。


iri 「Sparkle」 cover 【ミューザ川崎ピアノ】

ローカルな出自だからこそ、普遍的に届くのかもしれない

今回やばいでしょ情報量。これ書くの何日もかかってますからねw PD48の練習生動向まとめを中断してやってますもの。でも、ホント掘りがいがあるなーって感じなんですよね。

調べてて、藤井風の出自ってめちゃめちゃローカルだなーって思ったんですよ。郊外のニュータウンとかじゃなくて、岡山の人口1万くらいの郡でローカルな活動を続けていて、これまでカバーしてきた楽曲が、もうホントに日本ローカルでのヒット曲が多いんですよね。

洋楽スタンダードの楽曲もあるけど、でも、矢島美容室の曲をどんだけ日本以外の人が知ってるんだろう?って話なんですよ。solakazeでやってた昭和歌謡とかも、ホントにローカルなものでしょう。そこをめちゃめちゃ吸収してるってところがデカいと思うんです。

ということを考えていた時に読んだのが、先ほど貼ったYaffleのインタビューだったので、あー、そういうことか!と思ったのでこんな長文になってんですよね。もう一回貼ります。

ーYaffleプロジェクトはどういったものにしていきたいと思っていますか?

面白いものは作り続けたいですよね。自分の実績が増えて興味を持ってくれる人が増えれば、僕を媒介に色々な人を繋げていきたいです。イタリア人のジャズマンの演奏にフランスのラッパーをのせるみたいな。

あとはローカル的な曲にも惹かれてますね。イタリア語圏とかフランス語圏とか中国語圏とか、その中で文化ができているけど世界的なチャートには反映されない音楽とか。

実際ラファエル・グアラッツィっていうイタリアの歌手にイタリア語で歌ってもらった曲も作ってるんですよ。言ってる意味はわからないけど、彼らのローカル言語で歌ってもらったほうが説得力があるような気がして面白いんですよね。

 日本で生まれて、海外に出て、各地でいろんなローカルなものに触れてその面白さに気づいた人が、めちゃくちゃ日本ローカルなルーツを持ったアーティストを手掛けてるんですよ。だって、「その中で文化ができているけど世界的なチャートには反映されない」ってめちゃくちゃJ-POPそのものですもの。

そして、岡山弁っていうローカル言語で歌うことによって、藤井風はものすごく説得力を得ている。これも、世界の国のいろんなアーティストとコラボしてきたYaffleの意識があってからこそ、なのかもしれない。

自分の中では、日本がどんどんアジアの中で相対化されていったのが、ゼロ年代から10年代だった気がしていて、20年代は、アジアの中でも特殊なローカルとしての日本という地域、という立ち位置が、日本人自身にとっても、もっと鮮明になってくると思うんですよね。

でもまぁそれは、悪いことでも何でもなく、ただの変化であって、アニメやゲームはずっと強い文化として持ってる国なわけだし、音楽だって、韓国のK-POPが10年代後半に世界に突き抜けて行ったように、世界的な普遍性を持つものが生まれていくかもしれない。

そういう意味で、藤井風は、2020年に日本でデビューすべき音楽家だったんだなぁ、と思ったわけです。

みたいなことを踏まえた上で、ライブ映像見てて、最前列にさ、70代ぐらいでしょうか?老婦人がいらして、この方、solakaze時代からのファンだったり、岡山で支えてきた方だったり、いやいや、めちゃめちゃ耳が早いリスナーだったり、どれだったとしても面白いなぁ…。


藤井 風(Fujii Kaze) - "何なんw(NaN-Nan)" Live Short Movie

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